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古い古城

カオルが神の乗り物たるアメノトリフネを召喚するのを古城の最上階で見ていた者たちがいた

古い木の椅子に座っていた呪いの人形イエズラであるネルモアと隣に立っていたサンジェルマン伯爵は青い水晶の中に映っておるカオルたちを見ていた

ネルモアは低い声で言う
(とうとうここまで殺されにきおったか、アバズレめ)
ネルモアは左手を顔に当てて見ている

サンジェルマン伯爵はニヤリとしながらネルモアに言う
(最後の戦いよな、イエズラよ、だが彼らが無事にここまでたどり着けるものであろうか、どう思う)

ネルモアはカオルを見ながら言う
(まー、さすがに無理であろうな、ここまでたどり着けたなら奇跡よ、なんと言ってもあの湖には本物の怪物がおるのでな、ヤツらがどう終わるのかここで高みの見物といたそう、はたして何分もつことかの)
と言って笑った

サンジェルマン伯爵は言う
(ふむ、リバイアサンか、たしかに不可能に近いことよな、しかし)

ネルモアはサンジェルマンを睨み付けると言う
(しかし、しかしとはどういう意味だ、サンジェルマンどの、まさか本当に湖を突破できるとでも思っているのか、そんなことは不可能だ)

サンジェルマンは笑いながら言った
(イエズラよ、お主、魔界女王の力を甘く見ておるな、それでは足元をすくわれかねんぞ、何事も計画した物事が100%うまくいくとはかぎらんかもしれんよ)
と言う

イエズラはサンジェルマンに侮蔑を込めて見ながら言った
(なにをおっしやってるのか、かいもく検討がつかんな、サンジェルマンどの、長くいきすぎて脳でも腐ったのか、ヤツらが相手をするのはあのリバイアサンだぞ

それとも魔界女王がリバイアサンと同じような存在を召喚するとでも言うのか、リバイアサンに匹敵する存在など、そうそ召喚できるものてはない、

あのバカ娘は現にあのような者を召喚したではないか、なるほど、たしかに見た目は強そうだかな、所詮、本物と偽物は質が違う私はそう思うがの)

サンジェルマンは言う
(イエズラよ、ソナタ、勘違いしとるぞ、ならばそもそも我々の敵にはならんよ、私は用事を思い出したのでな、ちょと失礼するよ)

と言って、歩くと空間が裂けてサンジェルマン伯爵は消えていった

イエズラは言う
(なにをいうか、ボケ老人が、お前の出番なぞ、もはやないわ)

と言ってテーブルに置かれていたワインクラスを手に取るといっきに飲み干した


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