ブラックな御店 その1
私 エリナですが 一応は貴族の娘でした 低めな身分 男爵令嬢
ですが・・
内乱で両親とは生き別れ この時まだ10歳
で・・老年の執事 私を必死で 戦火の中で守ってくれましたが
大怪我 瀕死の状態 身を隠していた農家の男に 私の事を託しました
「・・どうか この姫を エリナ姫さまを こ、これは姫さまを」
彼はそう言って 銀貨の入った子袋を男に託すと 事切れました
数日後 男は私を連れて 少し離れた大きな通りに行きまして
そのまま あっさりと 非合法の奴隷市場で私を売り飛ばしまして
それも売春をしている店です
「ふう~ん エリナね まだ幼いけれど可愛いじゃない
14歳になったら客の相手をさせようかね
それまでは下働きでも・・」
2年間必死で働きました 部屋の掃除に洗濯 料理の手伝い・・
私は逃げる為に 準備と隙を狙ってました