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第10話 何度も

隼のモノは軽く握るだけでかなりの熱を帯びていて、ドクドクと脈打つのが感じられた。


「……こんなに熱くて大きいもの、入りきるかな」


俺は隼のを咥えた。

「っ!優っ!なにしてんの……っ」

隼の声に反応せず、俺はひたすら舌を動かす。

「……っっちょっと…優…やめて…」


「辞めていいのか?気持ちよさそうだぞ」


男のアレを咥えるのは初めてだ。

少し酸っぱいような苦いような、不思議な味だ……

舌で集中的に色んな部分を攻めてみる。


「っあっ!優…そこだめ…」

「駄目と言いながら自分から当たるように動いてるじゃないか」

「ちがっ…うごいてな……ああ!」


こいつはほんとに可愛いな。


俺の唾液と隼の体液が混ざり合い、卑猥な音を立てる。

隼は俺が口や舌を動かすたびに敏感に反応する。


「……優、俺また………!」

「もうイクのか?」

「っ…………うんっ……あ……!」

「いいぞ。口の中に出しても」

「えっ!?……っあっっ……イクっ!」


隼はビクンビクン、と体を大きく震わせて俺の中に噴射した。

あたたかくて独特な味のする液体が口の中に広がった。


「………隼の精子を飲める日が来るとはな」

「ええっ!全部飲んだの!?」

「飲んだ。あんまり美味しくはないな」

「そりゃそうでしょ……なんで飲んだの…」

「大好きな奴の精子を飲みたくなるのは当然だろ?」


俺がそう言うと隼は顔を真っ赤に赤らめて息を呑む。

何度も好きと言うとまるで流されて隼の方もこちらを好きになってしまいそうな、そんな初心な反応をする。


「……隼、まだ元気なのか。2回も連続で出したのに。」



隼のモノはまだ物足りなさそうにビンビンと脈打っていた。


俺たちも年頃の中学生だ。

1日に1回ですら足りない時もある。

だが、流石に二回連続で出した直後も、1回目出すまでと同じくらい元気なのは驚いた。

しかもこいつは普段性欲とか全く見せない男だ。


「……ムッツリめ」


俺は隼のモノを見つめながら呟いた。



「…………普通だよ」

隼は恥ずかしそうに自分の手で自分のモノを隠した。

「普通なわけあるか。お前普段どれだけ抜いてるんだ?頻度とか回数とか」

「えっ…なんでそんなこと…言いたくないよ」

「今更何を恥ずかしがってるんだ」

俺は可笑しくてつい笑ってしまった。

隼の性事情は普通に興味がある。
ずっと聞きたかったがお互いに聞けるキャラでもないので聞かなかった。

全て知り尽くすなら今しかチャンスがなかろう。



「4日に一回とかだよ……その分、一回に4発くらい出すかな」

なんだかんだ真面目に答えるあたりが隼らしい。


「すごいな。溜めてから出すのが好きなのか?」

「いや…そういうわけじゃないけど…なんとなくだよ」

「てことは今日も少なくともあと2回はイケるんだな?」

「え……ちょっ……」


俺は隼のモノ軽く弄りながら、服の下から胸の突起部にも触れた。


「………っ」



こいつは全身性感帯なようだ。

下半身よりも胸への刺激の方を強めても、先程までと変わらないくらい反応する。


「…一人でするとき乳首も弄るのか?」


隼の反応を楽しみながら聞く。


「……いじんないよ……」

「嘘だな。普段弄らないやつがこんなに敏感なわけないだろう」

「そんなこと……あっ」

「俺は今日素直に全部話してるんだ。なのにお前だけ素直に向き合わないのは酷くないか。お前も今日は素直になってくれ」



俺の手の刺激と言葉に敏感に反応する隼が可愛くて仕方ない。

まだ理性が残っているようなので、こいつの真面目な性格を利用して全てを聞き出すことにした。


「うん………」


「なんだ?」


「一人のとき…たまにさわる……っあっ!」


「やっぱりな。隼お前思ったよりも変態だな」


俺の作戦通り、隼は素直に答えてくれた。


俺は下半身への刺激を辞め、隼の服を捲り、手と舌の両方で乳首を刺激した。



「……っ!!っ優…っ!だめっ」


「気持ちいいだろ?」


「……あっ………やっ」

「今俺は下を触ってないぞ?乳首だけでこんなに感じるなんてな」



最早乳首だけでイケそうだな……

そう思った時、隼の体が一瞬硬直して次の瞬間にガタガタ震え出した。


「………っああああっ……!」


足と腹を震わせ仰け反り声を上げ、息も急に荒くなった。

「………っはあ……はあ………」
1度大きく震えたあと、ビクビクしながら息を整えている。


「………隼、お前まさか乳首だけでイッたのか?」


「……………うん……多分…」


「エロいな。」

「……っエロくないよ……優の触り方がやばかったから……」

「俺のせいで初乳首イキしちゃったのか。最高にそそるな」

「……優…変態だ…」

「当たり前だろ。男子中学生だぞ」

「そうだけど………なんかその……」

「なんだ?」

「触り方とか……すごいうまくて……その、気持ちいい所にばっかり刺激してくるから…優はこういうこと……たくさんしてきたのかなって思って…」


珍しく言い淀みながらも俺を見上げながら隼は言う。

その顔はなぜか、少し切なそうだった。



「するわけ無いだろ。お前だけだよ。ずっと……お前を好きになってからずっと…隼のことしか考えてなかったよ」


俺の言葉を聞いた隼はまた、顔を赤くして目を逸した。


俺の真っ直ぐな気持ちは叶うことはないが、こいつにダイレクトに届いているらしい。

真剣に気持ちを伝えれば伝える程、隼は実感を持って俺の気持ちを受け止めているような感じがする。


だけど真剣に受け止めたからこそ出てくる恥じらうような姿は、俺を更に欲情させる以外の何物でもなかった。



「隼。俺は何度も何度も何度も、お前と繋がることを妄想してきた。


今、それを叶えてくれないか…?」


俺のこいつへの感情は、もう止まることを知らなかった。

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