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種族解説一覧

□人間(ヒューマ)

 神に似せて作られ天と地を支配した生命、それが「人間」。万物の生命の中でも、最も優れた種族であり、その命を絶やすこともなく常に進化していき、力強い生命に溢れていた。天と大地を人が支配すると、人はいつしか複数の種族にわかれた。

□妖族(エルフ)

 人間と同じく神に似せて作られた最も優れた種族がいた。それが妖族「エルフ」である。エルフは、世界樹の木(ユグドラシル)を守る種族であり自然を愛した種族でもあった。彼らは深い森に王国を作り、そこで生命を繁栄させた。さらに、妖精(フェアリー)をしたがえ、四精霊の力も彼らは操ることができた。

□地底族(ドワーフ)

 高度な鍛冶や美術技能をもつ「ドワーフ」は、外観は男女共に背丈が低くい種族だったがその反面、強く屈強で特に男性はその多くで長い髭をたくわ えている。ドワーフは自分達の国を大地よりも深い、地の底に作った。そこには幾つものの巨大な鉱山が作られて、さらに鉱山の中で鉱物を採掘する他にも、精霊が魔力を封じ込めた魔石「エレメント・ストーン」を採掘していた。

□小人族(ノーム)

 小人族の彼らは、主に地中で生活していた。その容姿は老人のような姿であり、手先が器用で優れた細工品を作る能力があった。小人族となった「人」の形をしたノームは知性も高い種族である。鍛冶が得意で、貴金属の製造方法を求める錬金術師らに、城や街への召喚を望まれた。

□半獣族(バーバリアン)

 獣でありながらも人間と同じく高等な知性を持ち、獣と人の血、両方を受け継ぐ動物にとっての革命的進化を遂げた種族が「半獣族」である。半獣族 は自由自在に姿を人から獣に変える能力を持ち、屈強な体格と、時に破壊的な力を持つ彼らは戦士としての誇りを持つ種族でもあった。

・獅子族
 屈強な体格であると同時に統率力に優れ、群れで行動する種族だった。狂戦士としても名高い獅子族は恐れも知らぬ勇敢な戦士で、凶刃なアゴでどんな敵をも噛み砕く力をもつ半獣族の中でも、もっとも凶暴な種族である。

・虎族
 獅子族と同じく、力と防御に優れた屈強な体格の種族。冷静な判断力に優れた虎族は獅子族とは違い、戦いを好む種族ではない。だが、いざ戦いが始まれば彼らは獅子族と同じく、勇猛果敢に戦いぬき、恐れも知らぬ戦士として戦う種族である。

・猫族
 体格は獅子族や虎族よりも小さく、力は彼らよりも劣っているが猫族は半獣族の中でも頭が賢く、身軽で素早い動きで暗闇を駆け回る。

・狼族
 誇り高き戦士であり、気高い彼らはその一生を戦いに捧げる種族だった。そして速さに優れた能力と、驚異的な身体能力を持っていた。

□鳥族(ファルク)

 半獣族の次にわかれた種族は鳥族であった。彼らは鳥類のなかでも進化した種族で、半獣族と同じく混血の血を引き、人から鳥へと化身することで本来の力を発揮する種族である。半獣族と比べ力はさほどないが速さに優れており、翼で天空を支配する程の実力を持った種族だった。

・鷹族
 大きく優れた翼で天空を駆け、勇猛果敢に戦う戦士。

・鴉族
 優れた翼を持ちながらも、その精神は魔族に似た精神をもち合わせていた。悪知恵を使っては同族の騙し討ちなども、平気でやるような卑劣な種族である。

・白鷺族
 混血でありながらも優雅で美しい人の形をした鳥族であった。その絶世の美しさは、人間すらも嫉妬してしまうほどの美しい種族だった。
 だがその美しさの余りに、人間や魔族に狙われて身を隠すために混迷の森の奥深くへと隠れたのだった。

□天族・天使(フォーリア)

人の形をしながらも、純白の翼を持つのが「天族」だった。彼らは天使とも呼ばれ、神の使いである彼らは天空の上に国を築くと、空から地上の全ての行いを監視した。

□龍人族(ドラグーン)

 龍と人の血を引く混血の彼らは、遥か昔から存在する幻の種族である。争いごとを好まず、現在は世界のどこかにあると言われている至上の楽園「シャンバラ」に身を潜めている。しかしその龍族が一度戦いを始めれば、灼熱の業火の炎で全てを焼き尽くすほどの凄まじい破壊力を持っていた。龍の全身は強靭な鱗で覆われており、全ての者は龍人族の持つ力に恐れおののき、どの種族も龍人族とは戦いを挑もうとはしなかった。

□魔族・悪魔(モルグ・イビル)

 最後に地上に現れた種族。悪魔と契約した堕天使が魔王へと生まれ変わり、その身体から邪悪な悪魔と、魔族を次々に生み出した。魔王は悪魔と魔族を従えると、地獄の冥界ジャハンナへと姿を消す。

□屍食鬼(グール)

見た目な人間の姿をしているが、肌は緑色で痩せこけていて、骨と皮だけの醜悪な姿をした怪物。ギョロ目の赤い瞳に、爪は鋭く手先は尖っている。人間を食べて、家畜や動物を食べるがとくに人間の肉が好物。グールの中には屍喰鬼女(グーラ)と呼ばれる(雌型の怪物)もいる。


□神

 人間達は愚かな争いを繰り返した。大地は血で赤く染まった。神が作り上げた箱庭は、いつしか人間の醜態を見せつけるような壊れた世界に変わっていた。神が眠りについてから六十万年の月日が経ったある日、神は長い眠りから目覚め、地上の様子をみて絶望する。自分に似せて作った人間が地上を支配していること。そして、人間が作り上げた愚かな惨劇の歴史に神は深く失望したのだった。人間の他にも、愚かな種族同士の醜い争いに再び失望すると、神は世界に終焉を望んだのだった。

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