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第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(41)

 まあ、この世界、この大陸、各国自体が、日の本で言う時代の太古や中世、戦国時代の前半期と余り変わらぬ、国人衆。国人領主の集合体みたいな感じだから。今日の味方は、明日の敵と言った感じだから致し方がない。

 領主、酋長、族長自身が己の領内に戻れば、女王、王さまで、領地経営をおこなっている訳だから致し方がないのだ。

 だから目に見えて、己の力、領内を、富国強兵を確実にしようとする二人の姉妹──。プラウムとサラの『男漁り』、『オス漁り』は、他の領主、酋長、族長達も冷淡な目、怪訝な表情……。


 まあ、いつも不満を募らせ、ふてぶてしい表情しているのが、この此の国のお家と、いうか? 御国事情なのだよ。

 う~ん、でもさ? 二人の様子。プラウムとサラのエルフ姉妹の様子を良く思わない。己の美しい顔の眉間に皴を寄せ、苦々しく思うのはウルハとライザだけではない。

 う~ん、実はね?


 此の国に属する各領主、酋長、族長達の盟主であり。此の国の象徴──。国内のオーク種族の男、オス達のセックスシンボル、アイドル、姫巫女、シャーマンである筈の女王アイカも。と、いうか。すら? プラウムとサラの二人の姉妹のオス達……。漢戦士達へと甘え、媚び、諂うように見える様子を、彼女は凝視しては、「チッ」と舌打ち。『ググ』と、奥歯を噛みしめながら歯痒いと、苦々しく不満、不快に思っている。

 だって? 大変に麗しく官能的で美しいエルフとダークエルフの姉妹であるプラウムとサラの二名が、己──。

 そう、此の国の女王であるアイカ自身の力と武、領地の力を上回り、追い越し、追い越せ、脅かそうとする。しているから面白くはないのだ。


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