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第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(32)

 それも、先程説明をした通りだ。ダークエルフの妖艶、官能的なシャーマンある少女サラが女神の笑みを浮かべ、逃走をするミノタウロスのオス達へと投げ放つのだから。逃走するオス達は「えっ?」と思い。「どうしよう?」とも思う。

 彼等には女尊男卑の思想はない。このミノタウロスの集落の族長は、男王になるからね。

 でもさ? サラが己の言葉、台詞──。自分に降伏し、平伏、従えなさいの甘くて淡い声音のお誘いを告げ終えれば。

 今度はサラ自身が率いる多種族混合の漢戦士達──。

 己の後方へ控える銅鑼を持つ伝達する者達へと下知を下すのだ。

「銅鑼隊! みなに~! 逃走をする者達をこれ以上追わないようにと下知を──知らせなさい! 今直ぐに~!」とね。

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