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俺は、夜に勝負をかけ、そして、勝った。

それから散り散りになっていた仲間を呼び寄せた。みんな、俺のことを讃えてくれる。嬉しいけど、照れくさかった。

仲間は以前のように狩りをし、草原を駆け巡り、自然と遊ぶ。
楽しそうな足音。
仲間たちが挨拶する声。

武蔵野国は再び平和になったのだ。

 今日も今日とて俺は寝る。夜は起き出して飯を食う。いつしか人は、俺を竜と言うようになった。

武蔵野の干支はこの時以来、俺を入れるようになる。

我、名もなきタヌキなり。我、空に昇る者なり。

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