幻界のクロスオーバー」のスペシャルサンクスページ

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作者からの感謝の言葉

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「ありがと」
 ポツリと零れたことばは、心の欠片だった。
 地狼が振り向く。触れ合う心が喜びとほんの少しの気恥ずかしさを伝え合う。
 漆黒のまなざしが近づく。
 返されることばはなかった。
 地狼は首を伸ばし、その鼻先を頬に寄せたかと思うと、頬を一舐めして離れていく。
 そして、何事もなかったように歩き出した。
 ただ、その尻尾は、彼の気持ちを表して大きく左右に揺れていた。