死者の国で、君に、さよならを。 (外部サイトで読む

日華てまり

「今日は仕事早く終わるから、夕ご飯一緒に食べようね! ハンバーグが食べたいな! じゃ、行ってきまーす!」
そう言って出掛けて行った君が、この部屋の扉を開けることは、もう二度となかった。
ありふれた平凡で幸せな日常がずっと続いていくのだと、僕は信じて疑わなかった。それなのに、あまりに呆気ない終わりを迎えた、恋人の桜の死を僕は受け入れられなかった。

――もう一度、君に会いたい。

君との再会を願って、首を吊った僕が次に見たのは、ころころと景色が変わる不思議な世界。
「ねぇ、ユキ。デートしようよ!」
それは、夢にまでみた君の声だった。
これは、君に別れを告げる為の物語だ。

※「小説家になろう Thanks 20th」の「別れを決める勇気」をテーマにした小説となります。

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初投稿の『騎士団長との恋~婚約破棄された悪役令嬢は魔法で水中都市を発展させる~』も宜しくお願いします。(※こちらは安心のハッピーエンドです)
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