四代目異世界ハーレム主人公クニツ・ライナ (外部サイトで読む

さとー

「ごめんなさいライナ様、もうぜんぶ知れちゃった。あなた、とってもつまらない男ね」

「やめてくださいよライナ殿。私はこれ以上、あなたを見下したくはない」

突き刺さるヒロインたちの失望。

それもそのはずだ。俺は本物のクニツ・ライナじゃないのだから。

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異世界の英雄、クニツ・ライナに成り代わってしまった主人公。
念願の異世界転生を果たしたはずが、向けられる期待と背負うべき責任でがんじがらめになる。

それでも彼は前を向く。

「不幸だったぶん幸福になれるのか? 苦しんだぶん楽ができるのか? 残念だが世界はそんなふうにできちゃいない。いいかよく聞け。今が苦しいなら、もっと苦しい思いをしてでも今を変えなきゃいけないんだよ!」

本物のクニツ・ライナが残した言葉を胸に刻み、何度だって立ち上がる。

そして、もしいつか、本物のクニツ・ライナが帰ってきたのなら――。

〝偽物があなたでよかった〟

ヒロインたちからそう言ってもらえるように。

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