撃祷師《バスター》のセシル

水原麻似

「あなたが灰になる前に言うべきだった。だけど、言えなかった。今さらどうにかなるわけじゃないけど、言っておけばよかった。言葉よりも先に涙があふれ、別離の瞬間が飛び去っていく。少女が嗚咽するなか、棺が炉の中へ吸い込まれた。」という台詞から物語は始まります。

その後、亜門科学技術院で乱射事件が起こり、生徒会長と彼女を助けにやってきた撃祷師セシルは、犯人の半生を水晶玉で覗き見ています。彼は帰宅部の三宅史郎で、成績も良くなく、虐められる日々を過ごしていたという過去を持っていました。

学校側は部員らが手作りした銃器で包囲し、催涙ガスで解決を試みましたが、無効化され、とらわれてしまいます。そこで、生徒会長とセシルが現場に急行し、交渉に入ります。

しかし、犯人の亜門は床に転がり、震えながら事件を終えたことを告げます。物語は、この事件の真相や亜門の心情を描いていきます。

目次
★と感想

★を贈る

星を選択して「いいね!」ボタンを押してください。投票後、「いいね!を取り消す」ボタンを押せばいいね!を取り消すことが可能です。

感想を書く

感想を500文字以内で入力してください。入力した内容は作者の承認後、感想欄に表示されます。

通報をする

読者への感謝の気持ち