海色キャロル (外部サイトで読む

若槻 風亜

【このお話はファンタジー系GL作品です】
 海と精霊と生きる町ホルトレーアに住むハーフドワーフの少女・エレン。ある日、行きつけの大衆食堂・金のうさぎ亭の女将から紹介されたのは、ノーマという声が出せない美しい女性だった。ノーマは言葉を文字として浮かび上がらせる魔法道具を使用し、次第にエレンと仲の良い友人となっていく。
 エレンの心が変わったのは、彼女が人生初の彼氏に「女として無理」とフラれてしまった時。傷心の際に慰められ、とろけるような笑顔で「エレンちゃんは可愛いよ」と言われたエレンはすっかり彼女に心を奪われてしまった。
 勘違いだ。誤解だ。何度も自分に言い聞かせた。けれど会いたい気持ちは抑えきれず、今日も今日とてエレンは金のうさぎ亭に入り浸る。
 しかしそんなある日、親戚の子供が何やら海辺で起きているらしい事件の話の持ち込んできて――

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