ぼくのかんがえたりそうの賢者!

あざね

かつて一人の男がいた。
 学祖、そして流派の頂と呼ばれ、大賢者と呼ばれた男が。
 人々はその男を賞賛し、憧れを抱き、崇拝した。しかしその男にとって、それは思っていた結果と異なっていたのである。

「違う。これは、理想の賢者とは程遠い」――と。

 彼が憧れを抱いていた理想の賢者。
 それとは、人々を陰から助け、そして守っていく存在だった。
 しかし彼の歩んだ一つ目の人生は、努力は、思っていたものとは違う形。そのため大賢者は決意した。次こそは、失敗しない、と。

 果たして彼は転生を果たす。
 そして、一人の少年――リード・シルフドとして、理想を追いかける。

 これは己の胸に秘めた理想の賢者を目指し、陰から人々を救う少年の物語。

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