幼馴染に捨てられた俺の家事力、学園一の美少女にとっては国宝級だった。
「あんたの世話焼き、お母さんみたいで重いのよね」
高校二年の春。俺は、長年尽くし続けてきた幼馴染に、スクールカースト上位のイケメンに乗り換える形でこっぴどく振られた。
毎朝のモーニングコールから手作りのお弁当まで、俺の家事スキルは彼女にとってただの「都合のいい家政婦」でしかなかったのだ。
すべてを失い、絶望する俺。
しかしひょんなことから、隣の席の『氷の令嬢』と呼ばれる完璧美少女の重大な秘密を知ってしまう。
学園では誰とも群れず、冷たく美しい彼女。
だが、その正体は――部屋は足の踏み場もないゴミ屋敷、主食はグミ、家事能力ゼロの「超絶ポンコツ女子」だった!?
「お願い、誰にも言わないで……。なんでもするから」
「……とりあえず、温かい飯でも食うか?」
空腹で倒れそうな彼女に、あり合わせの食材でうどんを作ってあげた日から、氷の令嬢の態度は一変する。
「美味しい。……ねえ、明日もご飯作りに来て?」
「君の料理がないと、もう生きていけないかも」
幼馴染には「不要」と切り捨てられた俺の地味なスキル。
しかしそれは、生活能力ゼロのポンコツ令嬢にとっては、絶対に手放せない国宝級の才能だったらしい。
胃袋を完全に掴まれた彼女は、外ではクールなまま、俺の部屋に入り浸って激甘にデレるようになっていく。
これは、傷ついた俺がポンコツ令嬢の胃袋を掴み、なぜかめちゃくちゃ溺愛されるようになるまでの、甘くて焦れったい半同棲ラブコメディ。
※なお、俺を捨てたはずの幼馴染が「やっぱり私にはあなたが必要なの」と擦り寄ってくるが、もう遅い。俺の隣には、世界一可愛くて手のかかる彼女がいるのだから。
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