ひとりぼっちの転生 〜復活した大聖女の力は国を救うために使うけど、私だって支えてほしい〜 (外部サイトで読む

もーりんもも

イリアスは、忌み嫌われている黒髪がバレて死にかけたことがきっかけで、前世を思い出す。
前世は大聖女として、ひたすら国と民のために働くだけの毎日だった。今世は黒髪のせいで迫害され命さえも狙われる始末。
でも命を救ってくれた神官のお陰で、やっと普通の生活が送れるようになった。 
「普通の生活」って、ものすごく楽しい! ――と思っていた矢先、魔物の国との国境にある白防壁に触ってしまう。その瞬間、大聖女の力が体を駆け巡り、壁の威力が弱まっていることを知る……。
万が一にも白防壁が崩れたら、「普通の生活」がなくなってしまう。何よりも――魔物の王がやってくるかもしれない。前世の死ぬ間際に聞こえたあの男の声……。
「生まれ変わったお前を妃に迎えるのも悪くない」 

どうすればいい? 前世では、兄である国王の命で、大勢の協力を得て白防壁を築くことができた。魔法の得意な護衛騎士も、聖なる力を持つ大神官もいない今世。一人でどこまで出来るというの? 
強くなくてもいい。聖なる力がなくてもいい。せめて、「頑張れ」「大丈夫だよ」って声をかけてくれる人がいてくれたらなあ……。

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