「命は、命でしか鎮まらない」──
焼け落ちた孤児院。腹を裂かれ、壁に打ちつけられた小さな命。
そして、最期に母が遺した“赤い蛇”の印。
少年・レイはすべてを失ったその夜から、ひとり“咲かされた死”を追い続けてきた。
蛇の焼印を持つ者を探し、いくつもの命を刈り取る。
けれどその刃の先に、確かな真実はなかった。
やがてレイは“連続猟奇殺人犯”として捕らえられ、街を晒し者にされる。
処刑を待つ地下牢に、ある男が現れる。
それは――この地を治める公爵家の第五公子、ユリウス・アークライン。
「君の殺しは、美しかった」
芸術を愛し、命の価値を冷たく量る少年貴族は、レイに言う。
「私の“手”として咲かせろ。もっと、深く、綺麗に」
“飼う者”と“咲かせる者”。
異形の主従関係が始まる。
復讐の先にあるのは救いか、それともさらなる狂気か。
そして、赤い蛇の正体とは――
血と命で描かれる“芸術”の物語。
咲かされるたびに壊れていく少年の、その瞳の先にあるものは何か。
「命は、命で鎮まる」
その意味を知ったとき、少年の刃は、再び“花”を咲かせる。
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