異世界工業化の開拓記:異世界転移した機電系技術者は魔法系システムを構築できるか (外部サイトで読む

春宮咲

 技術の歴史とは戦いの歴史とは切り離せない。
 攻撃魔法が発明されて数百年。人々は火薬のことなど忘れて攻撃魔法を中心とする戦術を高度化させていた。
 そんな異世界の戦時中の国に転移した技術者の青年の「深井 技治郎」(元居た世界の知識が得られる魔導書と転移時に乗っていた軽トラ付き)は、転移先で出会った他国から追われる貴族の少女ルースと出会い、占領されたルースの国を取り戻すことに協力する。
 反撃の力を着けるために逃げた場所は前人未到の通称「未踏の森」。
「せめて、野生の旋盤があれば!」
 機電系出身のギジロウはさっそく魔導書から元の世界の知識を参照して、機電技術(時にはソフトウェア)の知識で新しい発明品づくり……と思ったが基礎工業力がないことを嘆くギジロウ。しかたがないので、鉄鉱石から鉄を取り出し、手仕上げでネジを彫っていく。
 ネジができたら仲間達と技術力の向上と考えたが、やはり技術力は一朝一夕では身に付かない。現代日本とは程遠い工作技術、足りない素材……しかしそんなことで技術者は諦めない! 世界で溢れる法則をすべて活用してこそ真の技術者というものだ!
 足りない部分は、未知の技術「魔法」で補う。剛性が足りないなら物理強化魔法で、耐電圧が足りないなら防御魔法で、密閉が足りないなら結界魔法の術式を組み込むのだ!
 
 そして、せっかく逃げた未踏の森も安全とは限らない。巨大なイノシシ、火を吹くトカゲ、群を成すクマ、さらにはドラゴン……。
「このドラゴン、何とか早期に発見できないかしら?」
 そんな要望はレーダで解決! といきたいところだがレーダまでの技術ツリーは長すぎる。発展している魔法技術を利用してメーダシステム(MAgic Detecting And Ranging SYSTEM:魔法探知機システム)を作っていこう!

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