『悪役令嬢の兄になりまして<<連載版>>』

霜月零

 妹の魔力の暴走で生死の境を彷徨った俺は、今いる世界が乙女ゲーム「宝石のように煌いて」の世界であると思い出した。
 そしてラングリース=ジャックベリーたる俺は、悪役令嬢の兄であるという事も。

 思い出したからには、破滅の運命を回避しよう。
 可愛い妹を悪役令嬢ではなく普通の令嬢に育て上げ、そして運悪く破滅しても死ぬことだけは避けれるようにしよう。
 悪役令嬢的BADENDは大まかに分けて三種類ある。

1)没落ルート
 悪役令嬢たる妹が王子の不興を買い、ヒロインを苛め抜いた事が発覚。
 父の不正もばれて爵位剥奪、国外追放になる。

2)自殺ルート
 王子に本当に惚れてしまった妹が、婚約お披露目パーティーで王子に破談を言い渡され、ショックで自殺してしまうルート。
 このルートの場合、妹だけが死んで、俺や家族はお咎めなし。

3)宝石ルート
『宝石のように煌いて』の目玉とも言えるようなEND。
 王子の不興を買った妹は、なんと魔法により宝石の刑に処せられる。
 魔法で瞳の色と同じ宝石に変えられてしまうのだ。
 妹はそれはそれは美しいピンクトルマリン色の瞳をしている。
 宝石に変えられた妹は皆の前で粉々に砕け散り、ピンクの宝石が舞い散る中、王子とヒロインが微笑むスチルは綺麗だった。
 だが砕け散るのは俺の妹の命だ。
 俺の妹にそんな未来は絶対に許さない。

 いま現在の妹は、幼いせいなのか、高飛車で意地悪でテンプレ的な悪役令嬢だったゲームとは似ても似つかない性格だ。
 優しくて思いやり深くて、使用人達にも心底愛されているほどに。
 当然、俺も妹を大事に思っているのだ。

 BADENDは全て避けたいが、最悪、妹が死ぬ2と3のルートを避け、没落後も生活できるように俺は手に職をつけよう。
 妹と、家族と生きていけるように。

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