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一章 異世界転生の解(二話)

わからないことばかりだ。異世界に行く?というのはどういうことなのか?
「なにか分からないことがあったら言ってください。」
ヤラがいきなりそう言った。
「ん?」
「いや、谷野さん悩んでいる様子だったからです。」
「ありがとう。じゃあ1つ質問していいかな。」
「はい。」
ヤラは頷いた。
「異世界に行くってどういうことなのか?」
「そのままの意味だと思いますが。」
そのまま返されても困る。いや、俺の質問の仕方が悪かったのかもな。谷野は言い換えて質問した。
「異世界ってどんな感じなのか?」
「・・・。」
何故無言?まさか・・・。
カッ!!
「うわっ!?」
急に周りが光った。谷野は急過ぎて何も出来なかった・・・。そこで意識を失った・・・。


転生面接の間にて
「 谷野 隆史は何故来ない?」
Aが膝まずいて言った。
「何者かの奇襲にあって・・・。」
「そうか。」
Bは残念そうにそう言った。
「それで、ローナド様も・・・。」
「ローナドも巻き込まれたのか!?」
Bは強くそう言った。
「はい・・・。」
Aは膝まずきながら頷いた。
「チッ、これはまずい事になったな。」
「はい・・・。」

転生面接の結果の報告
谷野 隆史
転生面接の間の途中の階段通路にて、何者かの奇襲に会い、その際に階段から落下。転生者の為この落下は生存。面接は落下という結果になった為能力値を最低のFランクとする。
体力10 技力、攻撃力、防御力等その他パラメーターを【1】とする。なお、特殊能力については【なし】とする。

ローナド・トラヤラ
上記の谷野 隆史と同様の理由で階段通路にて落下。ローナドについては落下によって【消滅(死亡)】した。なお、この消滅については殉職と判定する。

以上 転生面積官長ホヌ(上記の会話のB)


「ルク様。このようになりました。」
「拝見したぞ。」
伝言人は呆れた顔をしてこう言った。
「ルク様が期待していた転生者なのに期待はずれでしたね。」
ルクは鋭く反論した。
「いや、そう考えるには早いと思うが。」
「・・・そうですね。」
間違いなくルクは焦っている様子だった。伝言人はそんな様子は見たことが無かったのでこれ以上の反論はしなかった。
この後、谷野がどのようになるか。それは・・・

【あなた達(読者)が思う甘いものでは無いぞ。】

続く。

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