第四話 チャイムが鳴る
「おっす、ほむら」
「ほむらくん、おはよー」
「よー、青蓮寺」
「はい、おはよー」
1クラス約25人。
俺のクラスは23人。
男子10人、女子13人だ。
これが4クラスある。
だから1学年およそ100人程度。
他の学校のことは知らないから、この人数が少ないのか、多いのかはわからない。
俺の席は入り口から入ってきて、3番目、そこから1席下がったところだ。
席に座り、リュックからスマホを取り出し、SNSをチェックする。
「よー、ほむら、今朝のニュースに茜音ちゃん出てたな~」
隣の席からにやけながら話しかけてくるのは
小学生からの幼馴染だ。
「あー、出てたな」
「やっぱり可愛いよな~。強くて、性格もよくて、可愛いなんて言うことなしだよな、おい」
「案外素は冷たい性格かもよ」
「相変わらずお前は夢がないねー」
「俺らとは違う人種だ。変に希望持つよか、こんぐらいの気持ちの方がちょうどいいんだよ」
「へいへい」
こんなくだらない話をしているとき、教室にある男が入ってきた。
「おいおい、お出ましだぜ。ほむら」
「あー」
女子たちがよってたかって一人の男によって行く。
この女子たちの行動でだいたい察しがつくと思うが、一応説明すると、めっちゃイケメン。
まーただのイケメンじゃないんだけどな。
身長180cmという高身長。
更に身体能力がくそ高く、サッカー部のエースだ。
そりゃモテるよな。
「女子」からはめちゃめちゃ人気はある。
だが、大抵の男子からは嫌われている。
俺も大っ嫌いだ。
自己中心的な性格で、何かと上から目線。
自分より弱いやつには攻撃的で、すぐ暴言を吐く。
そのくせかわいい女子にはものすごく優しい。
俺にもよくちょっかいをだしてくる。
親の転勤とかで高校からこっちに来たみたいだけど、ほんといい迷惑だよ。
一応彼女もいる。10人目だがな。
うちのクラスで一番の美女と言われている。
俺もそう思う。
幼馴染で今でもよくしゃべる。
しかし、こんなやつと付き合うなんて意外だったな。
まじめな奴だから付き合うならもっとちゃんとしたやつかと思ったけどな。
女子には本性をみせてないから仕方ないか。
キーンコーンカーンコーン
8時15分
また、いつものようにチャイムが学校中に鳴り響く。