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第104話

「なんで……お前なんかが、私に攻撃を当てている――!」

 不愉快そうに、ルシーナは怒り叫びながら、11にエネルギーライフルを乱射し急接近。

「(11が危ない!)」

 ナオ達はそれを阻止しようとしたが、他の二翼達に阻まれてしまう。
 
 ルシーナが振ってきた実剣タイプのブレードを、11はとっさにライフルのハンドガードの部分で受けるが切断され、腹部に突き刺される。

「ぐぁ――……ぐっ!」

 苦痛で一瞬顔を歪める11。しかし、すぐに痛覚を切断。ブレードを握るルシーナの腕を左手で掴み、右手でエネルギー系のハンドガンを腰から抜いて狙うが――

「あまい!」

 ルシーナは、そのハンドガンを殴って払い落とすと、左手に発動させていないエネルギーブレードを持ち、それを11の胸へ強引に刺した。

「11!」
「ぅ……ぐ!」

 ナオが呼ぶと、11は歯を食いしばり、ルシーナのエネルギーブレードを持つ手を右手で掴む。

「撃って――!!」

 11が叫ぶと、二翼のアーティナル達はルシーナの方を向き、一瞬動きを止める。

 無論、ナオと04も躊躇しかけたが、今動きを止めれば、11は無駄死にとなってしまう。

 二人は二翼のアーティナル・レイス達の隙きを突き、上昇。ルシーナに狙いを定める。

 それに気づいた二翼達のうち、二人はナオと04を追い、一人は11に向かった。

(――やっぱり、ルシーナが最重要なのですね)

 全員機能停止せずに、戻るように命令されているにも関わらず、いまだ撤退する様子を見せないルシーナ達。そのことに、ナオは戦いながら疑問を抱いていた。

 元から命令に“可能な限り”とあったのか……それとも、途中から命令が変更されたのかはわからない。しかし、いずれにせよルシーナというアーティナル・レイスは、敵にとって破壊されることは、避けなければならない存在だろう。だから――

(ルシーナを倒せば、他の二翼達は撤退する!)

 ナオと04は、エネルギーライフルの銃身下部に設置されているグレネードを発射。

 そして二翼達も、二人はナオと04に――一人は11にエネルギーライフルを撃った。

 弾速は、もちろんエネルギーライフルの方が速く、グレネード弾が届く前に、11の頭部を貫き、機能を停止させる。それでも、11の手はルシーナを離さず、武装のスラスターもまだ停止していない。

「このっ――!」

 11の手を振り払おうと、ルシーナがもがいていると、ナオと04が撃ったグレネード弾が着弾。爆発を起こした。

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