主神編
キャラクターエピソード 主神編
我が名はオウラーティンファナリーディン！主神である！そしてシスコンである…。
我は神の頂点に君臨する究極の神…主神だ。
今…このハルトやらの少年に用があって自室に連れて来たのだ。
無の神の騒ぎで天界と下界が消滅の危機を救ったこの少年…その処遇に困っている…。
ボルグランの言う通り…この少年は危機過ぎる…だが、この少年を害する事は出来ん…
我らを救った偉業はともかく、この少年の身に何かあったらルナと全面戦争になりかねん…いや、なるな。
ルナは何故こんなちんちくりんな人の子を…？まさか！貴様！ルナの弱み握って、何がやったのか？おのれー！…いや、弱み握られたぐらいで従うルナではない…開き直るのがオチだ。
では何故だぁぁぁ！
「あの？御用件は…もう30分も無言で…放置されてますが？」
ん？だった30分だ…30年じゃあるまい。
「ですよね…神様の時間概念…ズレてますよね…」
ふん！…この少年の願い通りあの邪神と共にこの世界の人として認めてもいい…だが！
この少年…………憎たらしくてたまらん！見るだけで腹が立つ！
2000年ぶりにやっと戻ったルナの気配を感じて、すご〜く嬉しかった。
ちょっと覗いて見たら…コイツに…ちゅ、ちゅ、ちゅ、チューしてるではないか！！まぁ…丸焦げだったが…それでも許せなかった！
それに泣きながら悲願まで無断に使いやがった！これは間違いなく…それだ！
男連れて里帰り…そうとしか思えない！！
腹が立った！すご〜く腹が立って……無限光を放ってしまった……。
しまった！と思って力を抑えて…ルナを死なさず済んだものの…ふぅ、焦った。
「………それが原因でしたか…大人気ないですよ！！それで僕、どれだけ苦労したか分かります？信じられない！」
しまった…つい口から出てしまったか…。
…騒ぎの発端は我だと？バカを言え！認めん！原因はお主だと主神の権力でそう定める！
「……」
だから…この世界に滞在を認めたくないと思ってる！
だが、異界で寂しくて辛かったであるルナを救ったのも事実…ふぅ…悩む。
「異界でルル姉はとっても可愛いかったです…すご〜くいい笑顔で自由奔放でキラキラしてました」
ん？異界のルナ？…キラキラ？
………ちょっと少年、近くに来たまえ…少し記憶を見るとしよう。
ちょ、おま！う、動くな！逃げるな！小動物みたいに怯えてやがって…痛くないから！すぐ済むから！まったくもう！
ゴホンゴホン！うむ、さて、見るとしよう。
こ、こ、これは！
いつも同じ服ばかりのルナが！色んな召し物！それに…メガネ！……おいおいおい、ちょっと貴様ぁぁぁ！し、し、下着姿を…余も見た事無かったのに！おのれぇぇー！
「ちょっと顔が怖いですが…」
……しかし、とても楽しいそうだ…そうか…妹の世話をしてくれたのか…なるほど。
「あの…もう頭から手を離してくれませんか？そのアイアンクロー超痛いっす！頭潰れてしまいます！」
おっと！無意識的に鷲掴みしてしまったな。
しばし待たれ…何故か手を離したくないのでな…。
うむ！良いものが見れた…この幸せな妹の姿、胸に閉まって置こう…。
「僕の記憶を…印刷してます？アルバムにしてるし！」
何？創作権があるわけで無かろう！ルナは貴様の物でない！兄として同然な権利だ。
「胸にアルバムを…胸に閉まうって…そういう事ですか…」
何を言ってる！貴様の胸は背中に付いてるか？人の子は理解できん！
「主神様も妹派ですか？妹最高ですよね！僕は一人子で妹がいません…羨ましいです」
………こいつ、中々の者よ、よく分かってるじゃないか。
我が思考を理解してくれる者は居ないと思ったが…まさか、人の子にいたとは…
よし、語ろう…時空封鎖！時よ、止まれ！
「何ですか？これは？」
時間を止めた…胸に閉まってる妹論について思う存分語ろうではないか…。
「ほぅ！望むところです、妹遊記から孫子妹法、妹論語、妹聖書目録などなど…僕は手強いですよ♪」
ほう！楽しみである…
時間を止めて10年ぐらい過ぎた…さすがに人の子の体力では辛そうだったからまたの機会に語ろうと約束を交わした。
うむ、そうだな…何故か、この世界の滞在を認めても良いと思った。
だが……ルナはやらんぞ？
