リリヤ編
キャラクターエピソード!リリヤ編
[私は非力なリリヤ……]
私の名前はリリヤ、17歳です、姉が一人居ますが私達は双子ですよ!
顔はそっくりですが性格は全然違います…。
姉は凄く活発で積極的…何をやってもすぐ上達してしまう凄い姉です。
でも妹の私は、この歳で恥ずかしいが、小心者で何時もイリヤお姉ちゃんと一緒に行動して守られています…。
でも、今のように時々一人で装備を買いに行く時もありますよ♪
ちょっと怖いですが…なんかドキドキして楽しいです♪
「そのムチが気になるか?お嬢ちゃん?」
あら?いつの間に手に取ってしまいました!
ムチですか…趣味ではありません、それに使いが難しそうです。
「そのムチは外傷与えず精神的ダメージのみ与える魔法のムチだ…冒険者のお嬢ちゃんは要らないだろ、このメイスはどうだ?」
このムチ、何と無駄な能力でしょう…これではハルトさんの役に立たないし…メイスですか?重いです…はぁー。
私達はハルトさんと出会い、借金奴隷になる所に助けられてから冒険者をやり続ける事になりました
ですが、あまりも非力な私は足手纏いになっています…最近20層まで降りる事になりましたが限界を感じます…。
力が弱くてこのメイスすらまともに振るえない私を一度も嫌な顔を見せずに笑顔で…ピンチの時は守ってくれる…何のメリットが無くても喜んでパーティーを続けてくれるハルトさんが…す、す、好きです…きゃっ♡
「噂のあの子ちょっと可愛くない?」
「ハルトちゃんでしょう?ちょっとじゃないでしょ!めっちゃ可愛いよ!実は私ね…今日あの子を夕飯に誘ったのよ♪」
「えー!私も明日の食事に誘ったよ!」
あっ?あれ?…今何か幻聴が聞こえきました…。
「ちょっと!!お、お嬢ちゃん!メイスが!鋼製のメイスが!売り物を壊したら駄目でしょ!」
えっ?何言ってるんですか?これは不良品です!これを作った鍛冶屋さんにクレームつけて返品して下さい!
……この店、とても怪しです!
「ハルトちゃんって冒険者になってばかりなのに凄く稼ぎがいいらしいよ!」
「優良物件だね…競争率高くなる前に先に唾つけておこう!オホホホ」
ん?…いけないいけない、また幻聴が…。
「お、お嬢ちゃん!!み、み、ミスリル製のグレートソードを…店一番の業物を折ったぁぁぁ!!」
はい?…ミスリル?こんな脆いのがミスリル製?嘘言わないでください!ブリキ製でしょ?
この店、訴えます!
「今夜、ハルトちゃんを落として見るわ…ほほほほ!」
「ふふふ、落とせる訳ないでしょ?明日私との約束があるからね!」
幻聴てはないようです…。
それを下さい…
「き、金貨20枚だぞ?………毎度あり」
シャーシャーパチンパチン!
「…お、お嬢ちゃん…凄い腕だな!!」
このムチ…中々使いやすいです…気に入りました。
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「遅いな…一時間も待たせるとは…あっ!リリヤ!」
ああ…何時も笑顔のハルトさん、見ていると元気になります♪
「リリヤ、凄くお腹空いたよ!一緒に食事行かない?」
嬉しいです♪私もちょっと動いたせいでお腹が空きましたよ。
「何それ?ムチ?」
虫払いのムチです、先使って見たんですが効果抜群でしたよ…ふふふ♪
「女の子って虫嫌い多いね!あははは」
これから、休みの日は一人で出かける時間を増やします。
悪い虫は成敗です…許しません!