10話 愛は重い程の効果は抜群です
破壊の女神の聖地で三馬鹿とまな板神の動きを監視している者が居た。
破壊の女神の右腕…謀略の神ラズリック…。
「あらあら…あの方達…またなにやら企んで…目的はバレバレですが…ウフフ」
「今帰った」
レイラが下界から戻った。
「あら?ルナ様は?」
「大変な事になった…」
今までの事とハルトの事をラズリックに伝えた。
「はぁ…主神様、酷すぎ!自分の妹を…」
「だな、だが…これを見ろ!」
レイラはハルトを鑑定した光る文字を取り出しラズリックに見せた。
その内容はこうであった。
[破壊の女神の悲願]
すべての基本能力超増幅
種族による成長限界無視及び成長速度無視
[破壊の加護]
腕力、体力、魔力補正
全ての武具、防具使用最適化
[[[女神の愛 ]]]
幸運補正
毒や病気に強力な耐性
呪い及び状態異常無効化
種族の寿命、老化完全無視
身体欠損超高速再生
理解力、学習力 増幅
[[[XXXXXのXXXXX]]]
XXXXXにXXXXXる
XXXXXによるXXXXX
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などなど…
「なんですか?女神の愛…はっ?あなた様の愛…重すぎるでしょー!どんだけ過保護ですか?しかも!不老不死ですよ…もう!この子人間と呼べないですよ!」
レイラはくの字になってぶつぶつ呟いた。
「あらまあ…それに、私達の神格でも見極める事が出来ない項目までありますね、これはバレたらまずいわね…」
「だろ?だからあの坊やには内緒にした」
「でも、都合がいい知らせだわ…ウフフ」
「はっ?何がだ?」
「あの方々、ルナ様の帰還を気付いて動き始めたよ?」
「何! 大変ではないか! 何悠長に眺めてる!ラズリック!」
「まあまあ…そんなに取り乱す事はないでしょ?レイラ」
「んな!……まぁ、君の事だ…何か策があるのか?主神様の命で我々は手助けできないぞ?」
「ウフフ…そうね……まあ~どうしましょう?」
惚けるラズリックにレイラはムカついて拳を握りしめた。
「お前のそいうところ、本当に腹が立のだが……策はあるみたいだな」
「ふふ、まずどんな手を出してくるか拝見させていただきましょうか」
このラズリックという使徒は元神で破壊の女神の頭脳役である。
主神の補佐に誘われた程策略師だ。
だが、ルナファナリールカの元が面白い事が沢山あるからと主神の誘いを断った変神
「し、しかし…この子、とても私の好みだわ!いやん~♪♪今ちょっと笑ったよね!可愛い♡;」
万里眼の水晶球でハルトを覗くラズリック
「主様のお気に入りだぞ…いたずらしたら何されるか分からんぞ?」
「まあまあ!怖~」
「……そうは見えないが…」
「いやいや~本当怖いですよぉー多分…肉体をバラバラにされて!!踏まれミンチにされ!!地獄の底にぽいっと捨てられるでしょーね 主様 怖いよぉー」
「ひーぃ ……やめて!やめて!」
何かトラウマがありそうなレイラ
「あらあらーごめんなさい…昔の事思い出させてしまって」
「……分かってるならいい……」
「ですが!!愛は障害があるこそおもし!燃えるのですよ!」
(今面白いと言ったよ!こいつ、それに全然わかってないし…)
万里眼に貼り付いてヨダレを垂らすラズリック
「早く会って、触りまくって、口説きたいな~~♡ウフフ あっ…ヨダレがハシタナイわわ、た、く、し ウヘヘへ」
「………口説く前に触るのがい!(本当…大丈夫かな…胃が痛くなって来たわ…ぅぅ)」
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ナーズラ村の冒険者ギルドに二人の依頼人が訪問した。
フードを被った二人が依頼書を書き受付に渡した……二人とも女性のように見えた。
「なんだ…懐かしい顔だな…」
おじさんと顔見知りのようだ。
「護衛を頼みたい…腕のいい者で…二人…いや三人、依頼料は一人当たり金貨200枚…必要経費もこっち持ちでいい」
「ほう…随分羽振りがいいな…要望はあるか?」
「……クイルはいるか?後二人も彼と同じぐらい腕で頼む」
「ふむ、厄介な匂いがするが…クイルは地下の鍛冶屋で装備を整備してる、あと二人か…少し待ってろ」
「分かった…」
おじさんはクイルを呼びに地下に行った。
「ただいまーおじさん!あら?いない」
イビルゲートから戻った僕は相変わらずバックが山盛りで破裂瞬前だった。
イリヤとリリヤは事情があって他のパーティーと探索依頼に行ってしばらく戻って来ない。
ソロで活動する事になってちょっと寂しい。
はぁ…また、ボッチになったよ?
双子が居ないから一人で戦利品を持って帰るのが大変だった。
それに帰りに油断して、我が同士の装備がボロボロになってしまった。