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第3話 異世界(故郷?)へときました! (21)

「いいですよ、新太。日本の事を話しても。ラフィーネは|私《わたくし》の家臣でもありますが。異母姉妹で姉にも当たります。だから扉の向こうの話をしても大丈夫ですよ」

姫様の話しを聞きながら僕は、『へぇ、えええっ!』と、内心思い……二人似ているかな? と、考えながら又口を開いたよ。

「はい、分かりました、姫様。じゃ取り敢えずは、説明をしますね。ラフィーネさんも」

 う~ん、でも、まあ、あれだね……姫様、僕アイコンタクトに気づいてくれたよ。だからもしかしたら、僕達二人は、とても相性がいいのかも知れない? と、本気で思ってしまったね。だと良いのだけれど。(うふ♪)

『あああああああああっ!』でも、いかん! いかん! いかんよ!

 僕は分家で末端だし、それにもう人間の血が多く入って純粋な人魚ではないしね。
それにさ、姫様は本家だよ。その上さ、これからの僕の主にもなる人だから。そんな不忠義で邪な事は考えたらダメなんだと自分自身に言い聞かせた。

 でもね、いいじゃないか僕自身!

目の前には、もう一人の人魚姫様でもある、ラフィーネさんがいるじゃないか。一目惚れというか……二目惚れ? だしね。これから出来れば彼女に、僕自身が|デキル男《・》と、認識してもらって。チャンスがあれば、『生涯の伴侶になってください!』と、お願いすればいいではないかと。自分自身に言い聞かせたよ。

 それにさ、何となくは彼女の身分の事も。気が付いていたの。だってね騎士の女性の割には、彼女大変に気品もあるし。何となくだけど、姫様とラフィーネさんは、似ている気がするな? とは、思っていたんだ。

 だからこれからの僕の主でもある姫様には、邪な気は起こさずに。完全に忠義を尽くして、ラフィーネさんに邪な考えを起こして。毎日ハアハア……な気分になって精進して使えれば良いと思うんだ?

そんな邪な考えをしながら、ラフィーネさんは舐め回すように見ている僕を放置して二人は又話しを始めだしたよ。

「ん? 扉の向こうの話? それって何の事ですか、姫様?」

「えっ? あああ、貴方は聞いた事がありませんか、死んだ父から? この部屋の更に奥にある部屋には別の世界へと続く扉があり。その更に進むと、我が一族を守護してくれる勇者がいると、いった昔話を?」

「ん? あっ、そういえば、幼い頃に聞いた事がありますが。あれは我が一族に伝わる、昔話やおとぎ話ではないのですか?」

「えええ、|私《わたくし》も、先程まではそうだと思っていたのですが。隣の部屋を整理して、扉を見つけ中に入ってみると。社という物に出て、そこには、この新太が居たのですよ」

まあ、こんな感じで会話をしている二人の人魚姫様──又僕の話題が出たから。二人は僕に注目を始める。

だからね、流石に邪な考えをしていた僕も、少しばかり照れてしまってね。思わず恥ずかしさを隠す為に、俯いてしまったよ。

でもね、二人は、そんな照れて俯いている、僕を放置して又話しを始めだしたのだ。

「へぇ~そうなんですね、姫様……」

「はい、容姿こそ人種の血がかなり入っているので新太は、人種に見えますが。まず間違えなしに、我が一族の血を引く絶滅危惧種の貴重な男なのですよ……それに彼は、私達の為に勇者として役に立ちたいと言っているので。このまま登用して、我が一族の為に働いて貰おうと思っているのですよ」

「そ、そうなんですか? 姫様?」

「はい、そうですよ……それに貴方も待ち遠しいかったでしょ? 一族の血を引く男性は、もういませんから、新太が現れて本当に良かったですね(笑)」

「えっ? はっ、はい……嬉しいです……でも商人達には姫様。どう説明するのですか?」

「あっ? 借金の方は、商人達に払っていきますよ。それに何か新太には、秘策があるみたいで。大丈夫だと言っていました。……まあ、後は、|私《わたく》達の "この人" から直接聞いてください、ラフィーネ」

……ん? 人魚の血を引く男?

ラフィーネさんが待ち遠しい?

それに姫様の『|私《わたくし》達の "この人" 』って、どう意味何だろうか?

と、二人の会話を『何? 何? 意味が解らん?』と、思いながら聞いてる僕に、|私《わたくし》達の "この人" に聞けと姫様が申したので、口を開く事にした。

「よ~し、では話が折れましたけど、続きを話ますね、ラフィーネさん?」

「はぁ~い、あ・な・た・どうぞ……」

う~ん、取り敢えずは、口を開き始めた僕だけど……ラフィーネさんは、先程とは違ってね。とても優しい目をしているよ。

それにさ、僕の気のせいかも知れないけど?

 何かね、僕を見る目が、虚ろというか? 妖艶といかね?

 どういったら、いいだろうか?

 目を『うるうる』しながら彼女は、僕を見るんだよ。何だかね、僕を求めているような?
とても妖艶な瞳と甘い言葉を吐くんだよ。

 だから僕、ラフィーネさんを見ているだけでも。何だかドキドキして、きだしたんだ。

まあ、キリッとした甲冑に身を包む、ラフィーネさんは、カッコイイいいから好きだけど。

 う~ん、でもね、こんな妖艶で、お色気のあるラフィーネさんは、『大、大好きだよー!』と、声を大にして叫びたい僕だけどね。そこまでは、恥ずかしいから、言えないんだ。

 まあ、あれだよ……とにかくね、話を元に戻して進めるね……

僕を誘うように見る彼女に照れながら話かけて行くよ。


 ◇◇◇◇◇

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