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第3話 異世界(故郷?)へときました! (19)

恋煩いという、病気になりそうだよ。

 それにあの、たゆんたゆんのオッパイばかりを見ていると。僕は鼻血も抜けて──微熱まで出てきてさ、ひっくり返ってしまいそうなんだよ。

そんな見惚れている僕の恋心とは裏腹に……銀髪の騎士のお姉様は。

「う、嘘をつくな! 気様! 我が主の身内などでは無い筈だー! 私は聞いた事などないぞ貴様のような男が主の身内にいる事を」

と、酷い事を述べてくるんだよ。僕は姫様の遠いい親戚なのに……

でも、そんな僕、彼女に罵倒されても。彼女に対しての恋心は変わらないと思う……

 ん? あああ、そうだった! まだ話の最中だったよ。すっかり忘れていたね。

 まあ、とにかく先程から、彼女のたゆんたゆんのオッパイに目が眩んで、僕はハアハア……してたから、話が折れていたんだ。

 でもね、このままでは本当に不味い……彼女の質問に対応しないと僕は本当に『グサリ!』と、刺されるかもね。

 だから、あああ、不味い、不味いよ。このままでは……

本当に集中だよ!

 素敵な彼女にね。

 と、いう訳だから、今から僕は対応していくよ。

「えっ? あああ、そうでした……話の最中についついと、余所見して考え事をしてました……本当に申し訳ございません。僕の話ですけど、全部実話です……」

まあ、こんな感じで彼女に実話だと述べた。

「うっ、嘘をつくな! 私はそんな話は聞いた事はないぞ? ……と、特に、お前のような人種に、主の親族がいるなど聞いた事もない……」

「いやいや、本当ですよ。信じてください! 僕も先程姫様から教えて貰ったばかりで。まだまだ信じられないぐらいなんですよ……」

「えい! えい! 黙れ! 気様ー! 何度も何度も、嘘を申すななー! しらばくれるのもいい加減にしろ! じゃ聞くが、仮に主の身内だとする? それならば、我が主シルフィール姫はどこにいるのだ!」

するとさ、僕が二目惚れした? お姉さまと──嘘? 本当? と、問答を続けたけれど。彼女が姫様は何処かと尋ねてきたよ。

だから僕は「えっ? 姫様ですか?」と、言葉を返した。

「そうだ! 姫様だ! 姫様は何処に行った──この部屋には居ないではないか?」

と、聞かれたからね。僕は少し困ったなと思いながら「えっ、いや、あっ、あのですね…」と、言葉を濁らせたよ。

「……な、何をボソボソと、言っているのだ気様わ! はっきりと言わぬか!これだと、気様が何を述べているのか分からぬではないか?」

う~ん、本当に、どうしよう?

姫様の件は本当に困ったな?

 異世界ゲートの扉の事は、|家《うち》の重大な機密事項だから、ここで話す訳にはいかないと思うしね。

まあ、そんな訳もあるから、僕は本当に困ったな? と、思うけれど。

さてさて、これから、どうするかな?

 これ以上、彼女達に言い訳を述べても無駄そうだから。クローゼットの部屋まで一気に駆け抜けるとしようか?

「エル?」

「はい!ラフィーネ様! 何で御座いましょうか?」

「貴方は寝室を見てきてください。姫様がいるか、どうか?」

「はい! かしこ参りました!」

「……ミルフィ?」

「はい、何用で御座いましょうか? ラフィーネさま?」

「貴方は、クローゼットの部屋を、見てきてください」

「はい、分かりました、行ってきます……」

えっ? メイド服のお姉様達を二手に分けてしまったよ。銀髪の美しいお姉様は。
と、なるとどうするかな?
僕は又思案を始めるよ。

「あっ! ラ、ラフィーネさま?」

「ん? どうしましたか、玉?」

「玉は何をすればいいにゃん?」

「……あっ、貴方は、ここで。私とあの男が逃げないように、見張るのが仕事です」

「は、はい、にゃん! がんばるにゃんよ!」

「えええ、頑張ってください、玉。期待していますよ……」

「あっ?それはそうと、ラフィーネさま?」

「ん? 何ですか、玉?」

「あっ、あの男捕まえた後どうするのですか?」

「う~ん、どうしますかね? 多分死刑かな?」

「ええええええ~、 死刑にするぐらいなら玉に売ってください。給金引きのローンでいいですから?」

「えっ? 玉。もしかして、あの男の事が気に行ったのですか? 」

「はい、にゃん! あの顔と黒髪、玉の好みにゃん。だから取り敢えずは飽きるまでは家で飼って、飽きたら皮をはいで剥製にするにゃん。だから玉に売ってください。ラフィーネさま」

今何か、大変に恐ろしい事を目の前にいる猫娘は、すらっと述べた気がするけれど?

「……剥製ですか? 玉は相変わらずですね……私が姫様の護衛に選んだだけの事はありますね……」

 ううう……どうしよう?

二人の会話を聞く限りでは、僕は仮に捕まりでもしたら、後日剥製になるのかも?

 う~ん、でもまあ、あの猫娘しだいみたいだけど?

 でもね、猫娘に売られて奴隷になるのも、悪くはないかも知れないけれど?

 だけどさ、やっぱり、あの銀髪美人のラフィーネさんの方がいいな? 僕は奴隷になるならね。

 とくにさ、ラフィーネさんが求めるなら。彼女の肉奴隷になってもいいよ。

 毎晩さ、彼女が『ヒイヒイ』と、述べるぐらい頑張るからね。

 それにさ、あんな鋼の甲冑を着ても。僕的には姫様よりも、少しばかり彼女の方が好みだし。僕の運命の人だと思えるぐらいの素敵な女性なんだよね。

 まあ、そんな訳だから何とか、彼女とは誤解も解きたいし。分かりあって仲良くなりたいだ。身も心も……

 だから、クローゼットの部屋まで、一気に駆け抜けて──異世界の扉を開け、日本へと逃げる。

 それで姫様に頼んで誤解を解いてもらう。

 その後はゆくりとお話して、僕の事を猛烈アピールして。生涯の伴侶になってくれないかと、彼女にプロポーズをしたいのだけど……

 でもさ、そんな僕の作戦も無理っぽいかも?

 僕のね目の前にいる、美しくて好みの彼女が、先程メイドさんの一人にクローゼットの部屋を見て来いと指示を出していたから。

 僕自身が考えた──日本まで一目散に逃げる作戦が、不可能になってしまっている。

 だから又さてさてさて、どうしようか?

 まあ、こんな感じで頭の中は、蝶々が飛んでいる春のような思考の僕だけど。実はね先程から、何度も言っているけれど。僕自身の命は、もう風前の灯火なのだ。

「ラフィーネ様?」

「……ん? どうしました、エル? 」

「寝室には姫様は居ませんでした!」

「そ、そうですか……」

 うわぁ、あああっ!

ラフィーネさん、エルさんという名の女性の報告を聞いてね。その後は僕を睨めつけてきた──それも大変に冷めた目で……

 だから僕は大変に『ガ~ン!』と、ショックで。涙が出てきそうだし、又死にたくなるぐらいだ。

「ラフィーネさま、クローゼットの部屋にも、姫様はいません!」

「きっ、き、気様ー! ひ、姫様を何処にやったー!」

 ラフィーネさん、ジリジリと、僕の方に──剣を突きだしたままの状態で、詰め寄せてくるんだよ。しれもとても冷たい目をしながらね。

 だから僕は本当に悲しいんだよ。一目惚れした彼女に、誤解されたまま死ななくてはいけない訳だから。本当に涙出そう……

「ラフィーネ! 待ちなさい! 私わたくしは、ここにいますから!」

……ん? あれあれ?

姫様の声がするね?

「「「ひ、姫さま?」」」

「姫さま、生きてるにゃん、ラフィーネさま?」

「えええ、玉この男の言う通り姫様、生きていましたね」

「はい、にゃん!」

 ふぅ、間一髪の所に、姫様僕達の世界──日本の特撮ヒーローのように現れたよ。クローゼットの部屋から。

 それもさ、急に湧き出た感じだから。僕以外のみんなは、本当に驚いているよ。目を大きく明けながらだけど。

 特に後ろから姫様が、いきなり湧いたものだから。エルさん何かは、本当に腰を抜かしそうなぐらい驚いているよ。

 でもね、それとは対照的にラフィーネさんは、ホッとした顔しているし。目も潤んできたよ。だから僕は、その様子を見て彼女、本当に姫様の事を心配していたんだと、思った。

その後は僕は、姫様に対して口を開いたよ。

「姫様、こちらに戻られたんですか?」

「えええ、新太、貴方がいくら待ってても、こちらに来ないから。わざわざ|私《わたくし》が、迎えに来たのですから。貴方は、ありがたく思いなさい。分かりましたか?」

 う~ん、又姫様、両手を腰に当てながら、威圧的な態度で、僕に接してきたよ。

 でもまあ、そんな態度の姫様を見ていると。やはり今は姫様よりも、目をね、『うるうる』と、している。ラフィーネさんの方がやっぱり僕好みの、お嬢様だと再認識した。気の多いい僕なんだ。


 ◇◇◇◇◇

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