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第3話 異世界(故郷?)へときました! (16)

〈トントントン……〉

『……ん? 扉を叩く音? も、もしかして人が?』

「……姫様、姫様、姫様ー? メイド達が、部屋中から男性の声がすると、騒いでいるのですが──もしかして、姫様以外に誰かいるのですか、お部屋の方に?」

「「…………!!」」

 うわ~、ど、どうしよう? だ、誰か来たみたいだよ。

 姫様先程ね、人来たら不味いと述べていたんだ。

 と、なると、う~ん、不味いよね、多分? この状況は。

特にこの場所は、姫様のお部屋で。奥にはクローゼットの部屋だけではなくて、寝室もあるんだよ。

 だからこの部屋に、僕がいると絶対に不味いと思うよね?

 姫様は、嫁入り前の独身女性だし。特に僕達二人の様子を他人様から見ると。夜這いにきて──二人でイチャイチャしている所に、人がきたから慌てて逃げているようにしか見えないし、絶対に勘違いされそうだよ。

 でもね、それだけならいいけれど。この不届き者が!

などと述べられて、僕は襲われ──扉の外にいる人に切り殺されるかも知れないね?

 僕そんな事を考えると背筋が凍りつきそうだし。冷や汗が少しばかり出て来たよ。

 だから僕は恐怖で畏怖した。

その後は思わず生唾を『ごくり……』と、飲み込んでしまうと。緊張しながらこの部屋の扉へと視線を送り続けたよ。

 もうね、あれだよ。僕はかなりドキドキをしているし、緊張の方もかなりしているんだ。

 でもね、取り敢えずは、怖いけど扉へと視線を外さないように──睨み続けたよ。

「姫様、早く! 扉に移動してください! 僕も直ぐに後を追いかけますから。早く! 早くー! 行ってください」

僕が姫様に慌ててそう告げると。
「えっ? あああ、分かりました。では先にいきますね新太。後はお願いします……」
姫様はそう述べると、部屋を後にしたよ。

「ええ、任されました! だから姫様、早くー!」

 姫様に早く日本へと移動してくれるようにと、僕は彼女の事を急かした。

 でもね、本当に、ここままだと、不味いかな? と、思う。

さてさて僕は、これからどうするかな?


 ◇◇◇◇◇

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