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4話 不思議美少女現るまたしても邪魔者も現る

3-X「最凶VS最強(さいじゃく)

 カネアツの脳裏にある記憶がある。
 夢なのか幻なのか、自分の全ての障害があるのなら、どんな手を使っても、勝つ。
 それがオレ様の組規則(ルール)だ。
 世界のルール何てオレの前では何の意味もない。
 有りえないと思われる。理不尽なことでもオレは認めない。
 だからオレこそが最強……いや最凶なんだよ……………………じゃあ竹男。
 オレの前から目障りなんだよ。
 だから消えろよ、嫌、市ね……師ね……士ね……視ね………………………………………………シ、ネ。


 死ね。












 光り輝く金色の金剛鉄覇神暴が時間を追い越す速さで振るわれる。
 放たれた極覇悪魔球が竹男に凶悪なほどの力で放たれた。

 竹男は咄嗟に体の全神経を集中させて、回避した。
 魔球は電柱をぶち抜いて、そのまま反射して、栄華を極めた王の崩御を思わせる、自壊した。

 魔玉が弾け飛んだ瞬間、宇宙が崩壊するかと思われるほど、世界が震えた。

 その後、世界の揺れがピークに達した瞬間、竹男は金圧の背後に移動した。

 超究極逃避突撃(アンリミッテドエスケープメテオアタック)!!!!!

 最強(さいじゃく)の一撃が最凶に決まる。

 金圧は悟った。

 この世界では勝てないか……と………………

 













 絶望の淵に落ちたのはカネアツだった。


『覚えてろよ……竹男、今度こそはオレが勝つからな…………死ねよこの糞が』

 竹男は全てを終えた後、帰路についた。
 極悪非道なものとの戦いの火ぶたは降りていたのかもしれない。
















4-1「毎日来るなら少しは遠慮してくれないかなと思うがお構いなしだこのオレっ娘は」

 そしてあれから1か月ぐらいが過ぎた――

 結論を言うと俺たちは勝った。

 カツアゲ野郎ことカネアツとは激闘ともいえる闘いであったのだが、俺がおもむろに脳天に頭突きをを喰らわせると、まさかの攻撃だったので、奴は油断していたのかわからないが、一発で気絶したのでKO勝ちであった。
 これで俺の持ち点は21ポイントだ。

 そしてカツアゲ野郎との試合から約1週間たった後
 俺は4回ほど能力ファイトを行ったが、なんと3回も勝っているのである。

 これは自分でもかなり意外であるなと思った。
 これで自分もかなり?初心者能力ファイターを脱却できているんでないかなあと
 考えてみてもよろしいかなと自信満々である。持ち点は23ポイントだ。あれから色々あったしな。

 まあそんなことは置いといて、あの一件いらい美知(みしる)が俺の家によく遊びに来るようになった。そもそも俺の家の場所は教えてないのにどうやって……
 こいつ本当にストーカー気質なとこあるんだなと思うが言わないでおこう(たぶんばれてるがな)美知は悪びれた様子もいっさいなくあがりこむ。

 基本会社じたいは5時には終わるので、そこから1時間もしたら自宅なので6時過ぎに帰るのだが、こいつ家の前で座って待ってるぞ……何時からいるのかと尋ねると
 いつ頃帰るのかわからないから、4時ぐらいからいると言うのだ。
 2時間も待ってたのかよ……あきれた…こいつあの一件ぐらいの付き合いなのに
 俺みたいなまだ信用するのに値しないサラリーマンなんかのために……
 本当にそこまでする必要があるのかと思いました。

 いっそのこと合鍵でも渡してみるかと一瞬思うが、それじゃあまるでこいつが俺の彼女みたいじゃないかと思い思いとどまったよ。

 しかも成年である俺が、未成年である女の子を家に連れ込んでいるとばれたら
 おまわりさんのお世話になってしまい、後ろに手が回るかもと考えて踏みとどまった。
 というか合鍵を渡して実質住まわせているとか、いろんな意味でヤバいです特に世間的に。
 とにかくにもだ! 俺は美知に口を酸っぱくして言ってやった。
「今度からな、6時ぐらいに来るようにしろよ!」

「え~~~~~!なんで? どうして? おれタケオの家の玄関前好きだよ!」

「何言ってるんだよ……風邪でもひかれたら大変じゃないか……(本当は世間体を気にしているなんて言えない……)」

「ふーーーん…そうなんだ…まあそういうことなら今度は6時くらいに来るようにしてあげちゃおうかな、わかってるよね?」

「何が欲しいんだ言ってみろよ美知……(こいつやはりおれの頭の中を見ていやがるな……)」

 そうして美知が欲しいものを献上してあげることにした。お姫様かよ……
 ええ、もちろん家に入れましたよ。
 まずはお菓子はどこー?とかゲームあるー?とか言ってきたので、
 俺はハイハイとお母さんのように俺の愛用のお菓子
 クリームチョコクッキーを1パック2枚入りを2セット渡すと、飛びついてガツガツとよく噛んで食べだす。

 食べ終わったら俺の愛用のゲーム機アイダブルエムツー(直観的操作型仮想現実ゲーム機の1つ)を貸してやる。
 俺は結構なゲーマーでもあり過去には結構飛ばしていた。高ランカーというほどでもないが結構いいところまではいったはず。
 俺の好きなゲームのジャンルはRPGなのだがこれがけっこう面白いのだ。
 確か名前はW・B・G(ワールド・ブレスト・ゲーム)
 いろんな職業を選択できてそいつらと冒険できるし、PKまである。
 このゲーム機は結構古いもので6年前ぐらいのものだ。
 ただ、そのゲームってまだ確か続いていたようなオンラインゲームだからな……まあいっか。

 美知も1時間ぐらいオフラインプレイしていたけど脳がけっこう疲れるらしくもう飽きてしまったようだ。
 俺はそうして一息ついたのだが、あまりにも美知があら探ししていたから何探しているんだと、聞いてみると。

「タケオの愛用のおかずはどこかな~? な~んて聞いて見たりw ニヤニヤ」
 こいつ俺のおかずを知って何をする気だ……!?
 まさかそんなこいつ俺をからかっているのか??

 ていうかもう夜の9時ぐらいなんですよね……もう帰ってくれませんかね
 親だって心配してるだろうにと俺は頭で考えていると。

「いいよいいよ~おれんちね~親帰ってくるのすごい遅いんだ~」
「たぶんいつも夜中の0時ぐらいに帰ってくるからへいきへいき~♪」
 などと美知が言っているが、並大抵のことではないだろに俺が中学生のときは親が普通にいて普通にいるし、父親だってそんなに遅くはなかったが……

 さらに話を聞くと。
「ええ!?そんなに遅いのかよ!?結構大変なんだな、いつも1人なのか?」

「うんそうだよ、1人だよ~いつも1人、共働きでね、結構ふうふなかもいいんだけどおれにはかなり冷たいというか放置じみな教育方針でさ~好きなものは自分で手に入れなさいとか言うし」
 
「ふーんそうなのか、お前もいろいろ苦労してたのか……あっそれで俺からお金をカツアゲしようとしたのか。」
 俺は鎌をかけてみた。
 
「いやいや違うって前全否定しただろ~おれのカツアゲは別の理由があるんだよ」
 などと美知はしらを切るが、じゃあどんな理由でカツアゲするのかを問い詰めてみたら、
 
「いえませ~~ん。とにかくまだまだ秘密だから~まあおれと付き合ってくれるなら話は別だけどな…なんちゃって☆」
 
「え?別にいいけど?」
 俺は冗談のつもりで言ったからな、俺のストライクゾーンはもう少し上だから
 たまにはからかって見ることにした、嫌な奴だな俺は……
「ほらっやっぱりムリなんだろ……いくじなし!!…………っていいの!??」

(急に口調が本来の女の子らしくなったなあ)
 
(そうだよ…おれとかちょっと変わってるだろ……しゃべり方を昔から男の子とばっかり遊んでたからつい癖でおれっていっちゃうんだ……)
 また頭の中に美知の言葉が飛び込んできた。もう流石に慣れたが、すこし戸惑うな、まだ。
 俺は美知に頭の中で話しかけてみる。
 
(お前のその能力……近くにいる時でもOFFにできないのか?)
 
(それは……タケオにならおれの本当の力を教えてやってもいいかな♪)
 と若干生意気な面もあるが俺は少しばかりこいつのことがかわいいなと一瞬思うがすぐに話を切り替えて、俺に美知は能力 条件索敵(パラメーター・キャッチ)のことについて詳しく教えてくれた。
 
 美知のパラメーター・キャッチは本来は情報を索敵する能力。対象の人物のことの情報を得たい場合は条件指定ができる。
 もっと詳しく説明するとまず条件というのは例を挙げると、相手の「好きなもの」ただしすごく「好きなもの」それだけの情報が欲しいとなると、すごく「好きなもの」がない人だとパラメータ・キャッチに引っかからない。
 逆にすごく「好きなもの」が情報として美知の頭の中に入っていくのである。
 この条件はいろんなことに応用が効くはずなのだが、今のところは美知が条件指定できるのは「好きなもの」「嫌いなもの」「趣味」
「能力者のだいたいの力の度合い」……(今のところ弱いかもと強いかもと普通の三通りというあいまいなものだけ)


 ここまで説明を受けてまだ分からない点があった。
 それは俺の頭の中に話しかけてこれることだ、これは能力に入ってない。
 まだ俺のことを信用してないのかと思い、聞いてみた。

「じゃあお前はなんで俺の考えがお前にダダ漏れになっているんだ? そのことに対する説明は?」

「うん、それは自分のもう1つの能力 脳波の共有(ブレイン・リンク)によるものなんだ。」

「え~おまえ2つも能力持ってるのかよ!? 実は凄い才能があるんじゃないか?」
 そうである本来能力は1人に1つしかもてないのが原則なのだが、その原則が適用されない能力者もいる。この能力ファイトの参加者の中でも噂というかネットの情報からだが
 そこにはこういう奴らもいると書いていた。

 2つの力を持つ能力者【ツイン・スキル・ブレイカー】と呼ばれている。

 かなりレアらしい能力者なんだそうだ。高ランカーにはかなりの数がいるそうだと書いてある。なお1つしか力を持っていないが
 実は2つに見せかけている能力者もいるとかいないとか。
 それはいいとして美知はブレイン・リンクの説明をしてくれた――



4-2「ある少女との出会い、彼女はとても俺の住む世界とは違う少女のように見えた……」


――いま先ほど美知が自身のもう1つの能力「ブレイン・リンク」の説明が終わった。
 簡単に説明するとだ……対象の人物との脳を無線LANみたいな感じでリンクを結ぶ。
 リンクを結ぶと相手との考えでの言語のやり取りができる。
 信頼している人でないと逆に危険らしい。つまり俺のことは信頼しているわけか。

 つまりはこういうことだ。なんだ、だから俺と脳内で会話できたのか。
 有効範囲も一応ありだいたい今のところは半径10メートルぐらいらしい。
 そして俺は朝まで結局美知のグチにつき合わされた。したがって朝まで夜通し遊んだ。
 トランプとかしてな。
 朝になって美知を帰してしまった……未成年を結局泊めてしまったぞと後悔したが。

 美知は「へいきだから~おれたまに家に帰らないことあるからさ~タケオは心配しないで」
 と言ってたので少し安心したよ。

 俺はほんの少ししていつも通り出勤すると会社はいつもどおりの環境である……
 俺は自分の存在感を消しているかのように黙々と仕事をこなす、そして俺はいつも通りではない時間に帰宅しようと4時30分ぐらいに会社をでた。
 早帰りである。次の週に仕事を回してしまえば問題ない。
 そしていつもというかたまによるお昼を食べる食堂のような店で少し早い晩飯を食べようとしてのれんをくぐるとある少女と出会う。

 彼女はカレーを食べていた。
 とてもそんなものを食べるかのように見えない可憐で美しく気弱そうに見え、草原の花畑に座り動物たちと会話していそうな少女である。
 年齢は俺より二つぐらい下に見えた。髪色は紫を少し薄めたような妖美で美しい髪色である。
 服装はドレスのような純白の服。スカートは長めでそこから時たま覗かせる美しい足ははりが有り、凛として大地の全てを踏みしめているかの如く見えるが細くは無いが太くも無いその少女にぴったりな感じで収まってるように見えた。
 唇は薄く、胸は大きくは無いが凄く小さくも無い感じだった。眼は妖しく大きい猫目で男を魅了するそんなくりんとしたパッチリお目目だ。
 全体的に俺とは違う世界に生きてそうなそんな雰囲気を醸し出す少女がそこにいた。
 
 俺もいつも通りここで定番のカツカレーを食べていると何故に飯を食い終わった後に俺に話しかけてきたその少女が。
 ラベンダーみたいな香りが漂うかもしれない雰囲気で話しかけてきた。

「あなたもここのカレーが……好き………なの…?」

 突然のことでびっくりしたが俺はとっさにこう返した。

「もちろん!と言ってもここのカレーは毎週週末の金曜日に会社の疲れを取るために食べに来てるようなものなんだよ、だから毎日来たいほどではないんだけどね…」
 嘘は言ってない、これが俺の毎週金曜日の楽しみの1つだ。

 その少女はまたこう返した。
「そうですね。でもここのカレーが大好きだと言うのは伝わりました。うれしいです」
 にっこりとほほ笑んだその顔はまるで天使かと思われた。
 そしてその後意気投合して色んな会話が弾んだ。

「竹男さんと言うんですね。私の名前はテルネアスです」

 少女テルネアスは名乗った。その瞬間俺の中の彼女のイメージは雨が降る悪天候の中、一人郵便配達をする職員が転んで怪我をしたときに「大丈夫ですか?」と声をかけてハンカチを渡した瞬間、雨雲が晴れて快晴になる。そして少女は去る。
 何故だが分らないがそんなよくわからない情景が浮かんだ。

「竹男さんは天能咲市に住んでいるんですか。私も天能咲市なんですよ」
「そうなんですか。なら意外と家も近いのかな?」
「はいそうかもしれません。一人暮らしなのでちょっと寂しいかな……まあでもそんなことないかも」
「はは、俺も最初は一人暮らしはちょっと不安だったけど今はもうだいぶ慣れましたからテルネアスさんも慣れれば大丈夫ですよ」
「そうかもしれません」



 俺たちは駅の帰り道を歩いていたが少し遠回りになりそうなので近道としてまたもや路地裏を通ることにした。なんでやめないのかなと…
 俺は今までのことを反省しない俺のバカみたいな頭は危機が訪れていることには気が付かなかった
 突然横からフードを被っている女の子?に突き飛ばされた。
 そして女の子はこう言った。
「あなた! テルネアス様のの……なんなんだ!! テルネアス様から離れて!」

 様?なんのことだよテルネアスって芸能人かなにかなのか?
 俺はよくわからないのでこう言ってやった。

「無茶言うなよ……なんでみず知らずのあんたなんかに俺たちの関係を邪魔されないとだめなんだよ……テルネアスさんもこの人知り合いなのか?」

「いえ知りません。あなたは誰ですか? 私は竹男さんと話をしているんですよ」

「そんな……わたしのことを覚えてないの? どうして、どうしてなの……なら邪魔者は倒すまで! スーツなんて着て偉そうにして……こんなやつ楽勝なんだから!」
 なんか吠えてるぞ弱い奴ほど吠えるというがいいだろう

 そろそろ食後の運動でもしないとなと思っていたんだよ……ちょうどよかったぞ……
 少しだけ初心者から脱却できているはずの俺は素直に能力ファイトを受けた
 時間制5分勝負だ。

 俺は最近になって端末機の使い方を少しだけ覚えたので、試合承認のボタンをタッチした。
 テルネアスは物陰からじーーーと見てる。俺はせっかくの友達を悲しませたくない。
 いつも通りの電子音声が鳴り響く。試合開始だ。



4-3「一つ物を極めるとそれは常人の範疇を超える」



 俺はいつも通りの作戦に出ることにした。
 相手に少しだけダメージを与えて、あとは試合終了時間まで逃げるのがセオリーである。それが俺の戦い方だと言える。
 そうすると能力使用度の判定勝ちを確実に狙えるのだ。
 よって俺はこの作戦でいこうと思い、まずあのフードをすっぽりかぶった少女?に対して俺のお得意の攻撃猛タックルを繰り出した。

 しかし、かわされる。そりゃ真正直に喰らうわけないか、ならばこれでどうだ。
 俺は学生時代1年だけ手を出したテニスの打法を真似して、フード少女にラリアット風パンチを繰り出す。しかしこれも交わされる。
 くそなんで攻撃が当たらないんだ。

 どうして当たらないか考えているとなんだが音が聞こえてきた……
 奴のフード少女のフードの中からだ……ヒップホップ?の曲が流れている。

 こいつヘッドホンで音楽を聴きながら闘っていたのかよ。どういうことだ……?
 ふつう音楽を聴いていたら集中力が途切れて闘いに集中できないだろうに、なんでこいつはこんなにも動きがいいんだ?

 おれがそんなことを独唱しそうになると。
 フード少女が察したのか説明してきた。

「♪~♪~~~どうしてあなたは~誰なのよ~~~でもでもわたしは知らないよ~それでもテルネアス様の一番の守護者なんだから~~~あなたはジャマジャマなんだよ~~~♪」
 音楽のリズムに合わせて話すアマト。

 そして敵であるアマトが動き出す。もうダンスっぽい感じの動きはしている。
 俺に向かってフェイントを入れつつ接近していく独特のリズムで。
 俺はかわすのが遅れたが、パンチを受け止めることに成功した。
 よって通常少女の腕力では俺のような成人男性には敵わないのでそのまま腕を持ち一本背負いしてやった。

 アマトは俺にブン投げられたがうまい具合に受け身をとる。
 こいつ結構やるな……テルネアスはまだ心配そうに俺をじーーーと見ている。
 俺もかなり強くなったと実感できる、しかしここで残り時間が2分を切るところで
 俺はかなりピンチになるとは思いもしなかった……

 そうなのだアマトのペースが急に上がったのだ、これはどうしたことか。さっきよりもリズミカルに動きが加速している。速い、速い速い速い。

 なんとも速い動きだ俺では目に負えないというほどではないが、中学生のお遊戯からプロのダンサーのような動きになっている。こいつはまずいぞと感じた。
 まるで猫が鼠を見つけて壁際に追い詰めたが、鼠が急激に強くなり猫を圧倒するまで自分を進化さえてしまったように。
 俺は後ろに下がる、下がる。


 残り1分か後は逃げるだけだ……余裕余裕……大したことないし……


「どこに…逃げる気なのお兄さん……」


 逃げようとしたら前に回り込まれた。
 やべえやられる。テルネアスももういない、そりゃもうこんな危険な喧嘩なんて見たくないだろうにさ。俺はヤバいと思った瞬間いちかばちかの賭けに出た。
「くっくらえええええええええええええええ」

 俺は叫ぶ、叫びながら連続パンチで敵を倒す算段だった。
 しかしかわされるすべて無情に。
 俺は今度はキックを連続で繰り出す。
 やってやるぞ、リーチは今度こそは長いぞ。
 しかし後退されてかわされる。
 その隙に背後に回られて、アマトからのリズミカルな連続攻撃を喰らう。そんなに痛くないけど俺の端末の自身の体力ゲージを見ると70パーセントぐらいになっている。
 これはまずい。能力使用度判定でも負けそうだ、しかも時間はあと30秒ないぞどうする俺は。

 こうなったらやはりいちかばちかの体当たりだ
 あと俺はアマトに襲い掛かるような気迫で迫りながら全速力で突進した。
 会社に遅刻する可能性のある時の駅のホームを全力で駆け上がるかのようにだ。
 しかし躱された。
 
 ならばこれでどうだ……素早い動きで近づいて……殴る。
 そう単純なことだ殴ればいい。
 男のほうが腕力は上だならば攻めればいつか勝てる。
 だがそれでもアマトは避け続ける。
 そして相手が最後の攻撃を仕掛けてきたときそれがまた来た。
 ドクンッ……ドクンッ……何かが俺の中で変わるような気がした。
 そして一瞬意識が飛んだ。


 

 その後アマトが地面に倒れていた。
 またか……俺はまた意識が……記憶が無い。
「勝てた……けどすっきりしないな」
 俺は端末機の画面を見た。現在の保有ポイントは24ポイント……か1ポイントのみというはこいつは俺と同じレベル1の能力者なのかな?
 にしてもいままで闘ってきたレベル1の能力者より強かったな……
 俺は帰路につく――またもや美知が待っていた家の前で……こいつはまさかこれから毎日俺の家にあがりこむ気なのか……?まあいいかこいつとは結構気が合うしゲームを一緒にしてもらっているし……そして俺はまたもや夜通し美知と遊んだ。主にゲーム主体で。




Side Stage T

「今日ね興味深い人と会ったんだ。男の人なんだけど、話が合ってね……途中で帰って来ちゃったんだけど……まあとにかく私の話をよく聞いてくれるし……自分のことよりも他人に気にかけれる人みたいな感じで、凄くでもパッと見普通の顔でけっしてかっこいい感じじゃないけど……でも私その人のことが…………なんだか凄く気になるの……ねえ夏錬あなたもそう思うよね」

「………………そう思うのかな。そんな顔だよね。今にっこり笑ったような気がするよ……夏錬……いつ目を開けてくれるのかな」

 そこには病室のベットで静かに眠った少女が横たわっていた。
 それをテルネアスが達観した眼で見ている。
 それから色々と今日のことを話したテルネアス。
 だが次第に目から涙がぽろぽろと溢れ出ていた。

「夏錬……お願い…………だよ。寂しいよ…………また前みたいにお話ししようよ……………………起きてよ……夏錬!!」
 そこで病室に入ってくるものがいた看護師さんだ。
「あの……テルネアスさんもう面会時間が過ぎてますからもうお帰りして貰いたいのですか……」
「すいません。それではもう帰ります。また明日来ますね」
「はい、お待ちしております」
 そしてテルネアスは帰宅した。
 明日の希望を見つけるために。

しおり