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第3話 人に会う

常は走っていた
「おーい
ソコの人ー」

「なんだい?
今は忙しいんだけど」

「忙しいところ悪いんだけど街とかまで乗せてってくれまいか?」

「はぁーっ
見ても分からないのかい
アタシはコイツらゴブリンに襲われてんだけど」

女を囲むようにゴブリン達がいた

「そうなんだな
コレはゴブリンっていうヤツの仮装なのかぁ
ハロウィンの時期って訳でも無くても外国では仮装するんだな

それにしてもこんな人がいねーとこで仮装してんだなぁ
そういうこの国異世界の祭か年中行事かなんかなんか?
ネーチャン」

「アンタ何言ってんだ」

「ネーチャンも角なんか付けて特殊メイクかそりゃ
それにしても凝った事すんだな」

「何言ってるか聞こえないよ」

「あぁ
独り言だ」

「そうかい
それで手伝おうとか思わないのかい
何もしないなら退いてな」

「俺もこの祭だか行事に混ざっていいのか?」

「祭じゃないし行事でもないよ
コイツらゴブリンをやっつけりゃいいのさ」

「そうか
やっつけ仕事でいいのなら
参加すっかな」

「やっつけ仕事?
まぁ やっつけ仕事っていえば
そうなんだが」

「このボーヤ達とどうにかすればいいわけだ」

「まぁ そうだな」

「よしきたっ
そうと分かれば

躍りなんて久しぶりだな
ほらよっ ほいさっ」
常は女とゴブリンの周りで躍りだしてゴブリンに近づいていった

「何を躍りだしてんだ よっと
こうやって殺すんだ よっと」
女はゴブリンに槍を刺して殺した

「なんで
殺すことは無かったんじゃないのか

ただ仮装してフザケてるだけだったんじゃないのかっ
そういう祭か行事じゃなかったのかっ」

「何言ってんだ
コイツらは
ゴブリンは人を襲ってるんだよ」

「何ー
祭でも行事でも無かったのかー

ゴブリンってのは強盗って訳で
仮装して人を襲っているのか」

「だからさっきから祭でも行事でもネエって言ってたよな」

「そういう事なら

あい分かった
郷に入ってはっていうしな
この国では仮装強盗は殺していいって訳だな」
常は包丁を収納から出して刀の形状にして鞘から抜いた

「さっきから
アンタ何言ってんだ?
大丈夫かーっと」
女はゴブリンの攻撃を避けた

「あぁ
俺も助太刀致すっ」
常もゴブリンの攻撃を避けた

「そうか
助かる
だが戦えんのか?
そんな細い体でっ」
女はゴブリンを刺して殺した

「あぁ

たしかにヨボヨボで細いさっ
これでも若い頃は筋肉質で格好良かったんだぞっ」
常は立て続けに2体のゴブリンの首を包丁で切り落とした

「やるなー

だが言っている事がなー
本当に大丈夫かー
どう見ても
細いがヨボヨボでは無く若くて格好良いだろっと」
女はゴブリンの攻撃を避けて、ゴブリンを刺して殺していく

「はぁーっ
俺が若いだとっ」
常もゴブリンを殺していった

「これで最後っ」
ゴブリンを刺して殺した


辺りにいたゴブリンは全て殺され倒れていた



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