【覚醒】
ゆっくりとまぶたが開く。
見えたのは舞い降りてくる羽。
きれい・・・。
しばらく寝たままそれをボーと見てた。
あれ?羽にしては大きさが小さい。
私はゆっくりと体を起こした。
さくらだ~。
そこは満開の桜の木の下だった。
周りを見渡すと知っている神社のようだ。
もう、天使は見当たらない。
私の中の私・・・。大丈夫。
もう、消してしまったりしないから。
あなたがいることも分かっているから。
痛みは強さに変わるから――――――-。