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第2話 出会い! (31)

「貴方はこの変わった建物を管理している者達を知りませんか?」

『……ん? あれ?』

姫様口を開き始めて、この社の事を僕に尋ねてきたよ?

う~ん、この社を管理している者って……これは|家《うち》の社だし、もうこの辺りに住んでいる一族の者は、僕しかいないし、周りの親戚の家も空き家ばかりだだから、誰もいないしね。

それに僕の聞き間違えかも知れないし?

取り敢えずは再度姫様にこの社で良いのか? 尋ねてみる事にするね。

「姫様──このって? 今僕達が居るこの社の事で良いのですか?」

「ん? そうです、この変わった建物ですよ」

「えっ? あああ、この建物なら、|家《うち》が代々守って管理してきた社ですけど……姫様どうかしましたか?」

「えっ、えええええええええええええええええええええええっ! うっ、うそぉ、おおおおおおっ! あっ、貴方がぁ、ああああああっ?」

何かね、姫様どうも、僕の事だと思うんだけど?

大変に驚いているようなんだけど……本当に失礼なぐらいに……

だから僕は、取り敢えずは答えたんだよ。この大変に失礼な女性にね。『チッ! クソったれぃ!』といった感じでさぁ。
でもね、僕は、姫様と違って、営業もしてるから我慢出来るし。大人げない事はできない。

だから取り敢えずは、『プルプル』と体は震えているけれど。姫様にはちゃんと答えたよ。額に青筋を立てながら。

「……いっ、いや、姫様……そんなにビックリされなくても……この社は|家《うち》の社なんですけどね……」

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