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第2話 出会い! (20)

それでもね、僕的には納得できないよ……人魚の姫様は、童話か某外国映画のアニメのように、貝のビキニ水着を着衣して、下半身は、魚の様な大きな鰭に、煌びやかな、鱗が散りばめられた仕様でなければいけないんだよ。

だからね、僕的には、絶対に足が二本もあるような、人魚姫は納得出来ないんだ。

まあ、そんな訳だからね、僕的には彼女を絶対に人魚姫だと認める事は出来なよ。
それどころか、偽物人魚姫に、僕の幼少の頃からの夢を返してくれと──大きな声で叫びたいぐらいだ。

……で、でもね、実は、偽物人魚の事が怖くてね、叫ぶ事が出来ないのだよ……

特に先程から、彼女の容姿を僕は畏怖しながらも、チラチラと見ては、美しさに見惚れてはいるのだけど。
あの指先から出ている、火の玉を見ると──多分、偽物人魚姫は|物の怪《・》様で、魔法の使用が出来ると思うから。
これ以上僕は彼女に、近寄る事もできないし。憤怒して大きな声を出して、偽物人魚姫を怒鳴りつけてやる事も畏怖して出来ない……

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