バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第3話 丞相閣下からの誘い? (1)

「き、君は誰?」

「ん? 儂か?」

「うん、そうだけど……もしかして、女神様?」

 僕はね、女神さまに、そう問い掛けたんだよ。

 だってさ、僕のスマートフォンの画面から、笑顔を振り撒きながら少女は。僕自身に何か伝えたい事があると話し掛けてきたんだ……

 う〜ん、どうもね、僕は、良くあるアニメや漫画、ライトノベルの世界観のような、テンプレ仕様の主人公達みたいな現場に、未知の遭遇をしたみたいだ。

 う〜ん、だからね、さてさて、どうしょうかな? と、思ってしまうよ。

 今さらね、ジタバタしても仕方がないからさ、取り敢えずは、これより先は、スマートフォンの画面の中の少女の反応を見ながら、対応をしていく事にしようと思うんだ。

 と、言う事だから、先ずはスマートフォンの画面の中にいる少女に注目してみようと思う……

 う〜ん、何歳ぐらいだろか、女神さまは?

 僕よりも見た目が、年下には思えるけれど?

 まあ、彼女は、女神さまだと思うから? 年齢詐称もあると思うし。見掛けよりも年寄りかも知れないね。

 でも、まあ、取り敢えずは、小学校五六年生ぐらいかな?

 う〜ん……、それとも中学生ぐらいなのだろうか?

 大体その辺りの年齢の少女だと思うけれど。

 でもさ、僕がね、直ぐ女神さま、なのかな? と、思ってしまうぐらい。スマートフォンの画面の中の少女は、きらびやかで、美しいよ。

 特にね、褐色の肌したその容姿は、幼い筈の少女をね。官能的で妖艶な大人の女性に見立てくれるよ。

 あああ、本当に美しい少女だねと、見惚れる僕は──泣いて流していた涙が、思わず止まるぐらいに……

 と、いう訳でね、僕は、褐色の肌した女神さまに声を掛けられるまでは『エンエンエン』と、泣いていたんだ。

 特に大人の前に屈服した僕だから、本当に情けないよ。

 このままだと、僕の全財産が無くなるかも知れないのにね。

 あああ、どうするかな?

 と、特に思ってしまうよ。今迄苦楽を共にした、僕のゲームの中の嫁でもある、彼女と、もう二度と会えないと思うと本当に情けないし、胸が張り裂けそうな気分だ。

 あああ……僕は、失恋したような気分というか、自分自身の嫁を他の男に寝取られたような気分だよ。

 それもさ、凌辱されて強引に奪われたような、嫌な感じ……

 と、思うから、やはり運営会社のビルに、時限爆弾を仕掛けるか。

 それこそ、放火してやるしか気が済まない気がするよ。

 僕の妻を返せとね……

 と、まあ、冗談はこれくらいにしておいてと……

 ううう、クソ、歯がゆいなぁ……半分ぐらいは、本気の僕だけど、本当に悔しいなぁ……


しおり