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お宝

洋介は素直に言った。

「すまん、本当はまだ何も書いてないんだ」

真由美は目を細め言う。

「ふーん、こんなに本を読んでいたのに、まだ何にもかけてないんだ」

洋介は「ヴッ」と言った。

だが、そのあとの真由美の対応は違った。

「あのね、自分が楽しかったころのことや感情を出すようにして書いてみたら、そうね、

例えば、読者のみになって考えてみるとか、まあ、小説のことはよくわからないけどねー」

と笑っていった。

洋介は言う。

「昔の思い出か・・・・・・」

真由美は言う。

「じゃあね、私雪を待たせているからさ、このことはしばらく雪には内緒にしてあげるよ。

小説書けるといいね、書いたら見せてよ。雪も多分見たいって言うだろうし、いいものかけた

ら雪がアンタを見る態度も変わるよ。」

洋介は言う。

「宮、宮下さんの態度が変わるって、どういうふうに・・・・・・」

真由美は言う。

「たぶん・・・・・・かっこいいって思うんじゃない、じゃあね」

と言って帰っていった。

洋介は俄然やる気になっていた。心の中で思った。

「か、かっこいい、俺が・・・・・よーし、やるぞー」

といって、過去のことを考えて、いろいろ思った。

洋介は思う。

「過去か、そういえば、かあさんが、がんになって以来、いろいろトラブルだらけで、ハプニングな出来事があったな、ん、ハプニング・・・・・・」

洋介は何かひらめいた。

それは今まで蓄えた知識と結び、一つのタイトルができる。

洋介は思った。

「昔、読んでもらった童話の主人公たちと一緒に遊べたらなって思っていたっけ、そうだ」

洋介は心にに一つの題名が浮かんだ。

今までの母にもらった思い出や、いろいろな懐かしい思い出たち・・・・・・

洋介はノートに題名を書いた。

「お宝ハプニング」と・・・・・・。

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