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惑星会議

惑星会議は、バドール星でおこなあわ れる事になった。

首都、レグーザにある国会議事堂に惑 星クレアハントの大統領お乗せた車が 、到着した。

ボディガードのSpたちが、慎重に辺り おみながら大統領が乗っている車のド アを開けた。

中から、屈強の長身の男が出てきた。 大統領のザードルである。

彼らは議事堂の門を通った。

中に入ると、この惑星の大統領、ザン ガと数人の政治家とSpたちがザードル たちお手厚く迎えた。

ザンガ

(よくおいでくださいました、ザードル 大統領、しかし、出来ればこのような 事態にお会いし

たくはなかった)

ザードル大統領も同じ気持ちだった。

ザードル

(そうですな、ザンガ大統領、私も同感 です。ところで、巫女様と他の方々は もうお着きです

か)

この議事堂に着いたのはザードル大統 領が一番早かった。

ザンガ

(いえ、まだ巫女様も他の方々も到来し ておりません。まだ、数時間はかかる でしょう)

ザードル

(そうですか)

と、言った。

ザンガ

(とりあえず、私の部屋へ来てください 。これからの対策をかんがえなくては)

ザードル

(分かりました、行きましょう)

と、言って、2人はエレベーターで、ザ ンガの部屋にいった。

エレベーターを降りて、通路お抜けて ザンガの部屋に着く。

ドアを開けて、中に入った。

中は、あまり広くなかったが、ぼうだ んのきいた部屋だった。

ザードルはイスに座り、ポケットから タバコお取り出した。

吸う前にザンガに聞く。

ザードル

(ザンガどの、吸ってもいいかね)

ザンガは灰皿を出して言う。

(どうぞ、私も吸いますし)

ザードルは(そうか)といつて一本取り出 した、火をつけて吸った。

甘い香りがする。

ザードルとザンガはタバコを吸いなが らしばらくのま沈黙をした。

ザードルが沈黙を破った。

(ザンガどの、我々は今回の戦いに勝て ますかな。)

ザンガは(フム)といいながら難しい顔を した。

(そうですな、現在各惑星の戦闘母艦が 敵が出現するであろう宇宙領域に集結 しつつあります。

ただ、問題なのは・・・・゙)

その言葉をザードルが言う。

(未知なる敵の戦力ですかな・・・・・・)

ザンガ

(さよう、もしも、我々の戦力よりも、 敵の戦力のほうが上回るとしたら、我 々の存続は危うくなるでしょう。なん としても負けるはけにはいきません。 たとえどのような手段をもちいりよう とも・・・・・・)

ザードルは深いためいをしながら言っ た。

(超兵器グローディングの戦闘への投入 ですか・・・・・)

ザンガは苦い顔をしながら言った。

(はい、私はそうがんがえています・・・・ ・・)

かって、惑星どうしで資源と支配をめ ぐり宇宙大戦とよばれる争いがあった 。戦局は熾烈を極めた。

多くの代償と犠牲をはらった。

そんな中、惑星アッシヤーズにいた天 才科学者、バリューズはある時、遊ん でいた子供たちの絵を見た。

そして、彼はそのヒントを元に後の時 代に、 呪われた死神の兵器とよばれる、グロ ーディングとを12台完成させた。

戦局は大きく変わった。

グローディングは敵対者を次々と破壊 していった。

もはや、グローディングに対抗する兵 器はなく、アッシヤーズが、宇宙を征 服するのも時間の問題かに見えた。

だが、グローディングに乗る12人の戦 士たちは、

突如、攻撃対象を変更して、アッシヤ ーズの軍団に攻撃を開始した。

突然の猛攻げきに、戦闘母艦の乗組員 たちは発狂しそうになった。そして、 惑星アッシヤーズに12機のグローディ ングが近いずいていく。

実は、グローディングに乗る12人の戦 士たちはみんな、科学者バリューズに 騙されて乗っていたのだ。

グローディングの開発をするとき、バ リューズは乗

り手の生命と精神をすいとり力に変え るブレイクラ

イフドレインシステムを開発し導入し た。

こうして、12機のグローディングが完 成した。

さっそく、12人の優秀なパイロットが 集められた。

だが、まさかグローディングに乗れば 命がなくなる

とは、思っていなかった。

グローディングは最前線に投入される と、戦局を一

変するほどの戦果を上げた。

アッシヤーズの誰もが、敵の誰もが驚 愕した。

戦場で、彼は死神の戦士と呼ばれるよ うになった。

誰もが恐怖し畏怖した。

それは、アッシヤーズの仲間からも言 われた。

国のために戦っていたはずなのに、彼 はその存在を

恐れられた。

誰も彼らを暖かく迎える者は居なかっ た。

彼は思った。

いったい何のために戦っているんだろ う

と・・・・・・

そんな中、グローディングのパイロッ トに異変が起

きた。

パイロットの一人が原因不明で死んで しまったの

だ。

バリユーズはこの件に対して、このよ うに述べた。

彼はどうやら心臓に何らかの負担がか かり、それで

惜しくたも死んでしまった。本当に惜 しい男をうし

なったよ、と

だが、この言葉をまともに信じていか った者がい

た。

グローディングの7号機に乗る、クレイ ド・イムである。

彼は秘かにネットワークでグローディ ングの秘密を

調べていた。

そしてやっと驚愕の真実を知る。

彼はこの事を仲間に教えようとしたが 、それを知っ

たバリユーズは秘かに彼を暗殺してし まう。

だが、クレイドは自分が死んだら、仲 間に情報を知

らせるシステムを造っておいた。

やがて、クレイドの非業の死と自分が モルモット

だったと知り、深い悲しみと怒りが彼 らを復讐へ

と、駆り立てる。

グローディングを束ねるクルセントは 、戦闘の合間

をはしって、巫女にコンタクトし、後 の事を託す。

そして、悲劇の復讐が始まりアッシヤ ーズの星は壊

滅した。

アッシヤーズの惑星が壊滅した時、巫 女はその力を

解放して、全惑星に戦争が終わり、多 くの代償と愚

かさを伝えた。

戦争をしていた各惑星の者たちは自分 達の愚かさを

しった。

こうして、大戦は終わった。

しかし、できればあの呪われた兵器、グローディングを戦

局に投入したくはありませんな・・・・・、おの兵器を使

えば乗っているパイロットの生命は確実に死んでしまうで

しょう・・・・・・」

ザンカは悲しい表情をしながら言う。

「さよう、あの兵器に乗れば確実に死ぬでしょう、しか

し、ザードルどの、もしもこの度の戦いで、我々の惑星軍

が余りにも不利な展開になってしまったら、それこそ

取り返しのつかない事態になってしまいます。

私とて、あの兵器を使いたくはありませんが、あらゆる事

をかんがえておかねば・・・・・・」

ザードルは腕を組ながら目をつぶって考え込んだ。

ザードルは言う。

「なるほど、ザンカどの、確かにあらゆる事態に備えなけ

ればなりません、今回の惑星会議では、議論しなければな

らないでしょう・・・・・」

ザードルもザンカも厳しい顔をしながら時が経つのを待っ

た。

そして、夜の9頃、各国の首脳たちか次々にこの惑星に到着

してきた。

その中に、エルバの巫女も到着していた。

エルバの巫女とそれを護衛するレビエルト・ナイツは、

特別室に案内されて一息ついた。

知らせを受けたザンカとザードルは巫女のもとへと急い

だ。

特別室にいる巫女たちの部屋に行くと、トン、トン、トン

とノックして「失礼します」と言って入る。

ザンカとザードルは巫女と再会した。

ザンカとザードルは巫女を抱き締めなから挨拶をした。

ザンカ

「大いなる巫女よ、よくおいでくださいました。

お疲れになったでしょう」

エルバの巫女であるランシアは笑顔で言う。

「ザンカどのザードルどの、お久しぶりです・・・・」

ザンカ

「ランシア様、今日は惑星会議はいたしません。

明日の10時に開催します。今日はどうか、一日ではありますが、ホテルを用意しておりますので、おくつろぎ下さ

い」

ランシアはザンカに言う。

「ザンカどの、本当にありがとうございます。

今回の惑星会議は貴方が各惑星の首脳がたに話をしていだ

かなかったらと思うとゾッとします」

ザンカは「持ったないお言葉です」と言い、握手を交わし

た。

側に控えていた、ザードルかが言う。

「エルバの巫女よ、お久しぶりですな・・・・・・」

ランシアは笑顔で言う。

「ザードルどの、お久しぶりです、あの時はありかとうご

さいました」

ザードルは数年前、友好としてランシアに会っていた。

だが、本当の目的は、ランシアの悩み事を聞く、数少ない

人物であった。

ランシアはザードルに自分の悩み事を告げていた。

自分が弱く脆いところや、内心グラウサに恋心を持ってい

ることも・・・・・・

ザードルと話すと何故か心を許してしまう。

そんなカリスマの持ち主であった。

隣に控えていたエルバが笑顔で言った。

「ザードルどの、久しいな、あれからどのくらい経つか」

ザードルも笑顔で言う。

「もう、かれこれ、3年はたつでしょうな。ところで、エル

バどの、もしも、お時間がございましたらあの時の決着で

もつけますかな・・・・・・」

エルバは笑って言う。

「いゃ、ザードルどの、あの時のチェスはどう見ても私の

勝ちでしょう、あれから腕をあげましたかな・・・・」

そういうと、ザードルが言う。

「よく言う、まだ決着はついてませんぞ」

ザードルたちは、その場にあたものは全員笑った。

緊張したこの事態に笑えるのはありがたかった。

バドール星のホテルは、今日のこの日のために準備をして

おり、忙しく動いていた。

明日は惑星会議が始まるので町は騒然としていた。

ザンカが手配した車に乗り、ホテル、ポワロンについた。

報道陣に囲まれながらホテルに入って行く。

ホテルポワロンの従業員は、左に一列、右に一列並んで頭

を下げながらランシアたちを出迎えた。

ホテルのオーナークレイドンはランシアたちが入って来る

と真ん中に立ち頭を下げながら言う。

クレイドン

「ようこそおいでくださいましたエルバの巫女様、私はこ

のホテルのオーナーをしておりますクレイドンと申します、長旅お疲れ様でした部屋は最上階にあるお部屋をご用

意いたしました、お疲れをお癒し下さいませ」

と言った。

ランシアはクレイドンに「ありがとう、お世話になりま

す」と言って握手を交わした。

クレイドンは緊張と感動をしながら答える。

クレイドン

「巫女様、こちらでございます」

と言ってエスコートする。

中に大きな防弾のきいた、エレベーターがあり、一団は乗

り込む。

クレイドンは最上階のボタンを押すと、町を一望できるガ

ラスの大きまどがあつた。

ランシアはまどから町を一望すると、美しい夜景が見え

た。

ランシアはクレイドンに言う。

「クレイドンどの、美しいですね、この町は・・・・・」

と感動しながら言った。

巫女がそういうとクレイドンは誇らしげに言う。

クレイドン

「ありがとうございます、巫女様、この町はこの惑星でも

屈指の美しさを誇ります、巫女様にこの町の夜景を見てい

ただき、お誉めの言葉をいただいて、もしもこの言葉を国

民が聞けたなら、皆感動することでしよう。ありがとうご

ざいます。

エルバの巫女という存在は各惑星にとってそれほど存在感

と価値が高かった。

ランシア自身はその重みに何とか耐えていたが・・・・・

エルバが言う。

「クレイドンどの、この美しい夜景は良い思いでのみやげ

話になりました、いゃ、それにしても美しいです

な・・・」

そういって乗っていた全員が夜景を見て、素晴らしいと息

をのんでいた。

やがて最上階につくと、豪勢な作りの広場に着き、奥の方

に大扉の部屋に案内された。

待機していた女性の召し使いたちが頭を下げながら数人

待っていた。

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