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襲撃のプレデュード

シャダン隠れれば闇とかし、レイトウ隠れれば 

光の翼広げん

宇宙に誘いし古来

レイトウの誘う地へ向かへ

すなわち、進化せよ

ステックバーナードとマリーンは誰もいない戦艦の通路で見つめあっていた。

ステックはドキドキしながらマリーンの頬を両手で優しく触り、いきなりキスをした。

マリーンは驚きながら嬉しくてそれを受け止めた。

短いキスをしてから離れた。

ステックは真剣な顔をして言う。

(結婚しょう······)

マリーンは驚いて言う。

(エッ)

それを見たステックは強引に言う。

(いいね)

だが、マリーンは後ろを向いていった。

(考えさせてください)

ステックは驚く。

マリーンは微笑みながら言う。

(男の人にプロポーズされたらすぐにOk するんじゃないってママに言われたわ······)

ステックは安心しながらマリーンに言う。

(こいつ、焦らす気か······)

と言って指でマリーンの額を軽く突いた。

しかし、この話を聞いていた人がいた。

整備士のボブである。

ボブは空気こうの金具を取って現れた。

(お二人さん、イチャイチャするのは地球に着いたときでいいかな······)

ステックとマリーンは恥ずかしながら笑っていた。

その時、艦内から緊急警告が鳴り響いた。

(火星基地より入電······作戦式変更なし、

各隊員の健闘を祈る······)

ブリッジを操縦しているミネが言う。

(地球か······どんなところかしらね、楽しみだわ)

もう一人の操縦者、トムがあきれながら言った。

(やれやれ、俺たちは観光旅行に来ているわけじゃあないんだぜ·····)

ミネは少し腹をたてながら言った。

(わかっています、でも、親が育った地球ですもの······貴方だって興味があるでしょう······)

するとトムは軽くばかにしたように言う。

(俺の興味は地球を乗っ取ったインビットがどんな化け物かって言うことだけだよ······)

ミネはため息をつきながら言った。

(ふぅ、ロマンの無い人っていやね······)

もう一人の操縦者、ヤンが笑いながら言った。

(まぁ、俺たち火星コロニー生まれにとっちやぁ、地球は別世界だろうよ······)

そんなことを言っていると、ステックがブリッジにきた。

ステックはこの艦の艦長であるビードに言う。

(レギオス、発進態勢整いました······)

するとビードは(うむ)と言い立ち上がってみんなに言う。

(さて、諸君、我々の念願であった地球を奪還するときがきたようだ、3年前の第一次地球奪還戦争の敗北を教訓に、軍は新兵器を開発した。

今度は勝てる
我々の任務はインビットの本拠地を叩き、潰すことだ。

万一、地球のどこかに不時着したら北アメリカを目指せ、

北アメリカはインビットの本拠地レフレックスポイントに行くのだ)

みんながうなずいているとマリーンが来て操縦席に座った。

マリーンは言う。

(母船から拡大映像が送られてきているようですが)

ビード

(うむ、切り替えてくれ······)

スクリーンに青く輝いている地球が写し出された。

そして北アメリカのレフレックスポイントが写し出された。

ステックは言う。

(あれか、あれがレフレックスポイントか······)

操縦席のマイクからアラームが鳴り響き、マリーンは緊張した声で言う。

(3分後に我々は敵の防衛ラインに接触します)

隊員たちに緊張が走った。

ビードはうなずきながら言う。

(戦闘態勢······)

戦艦を操縦している者たちが言う。

(操縦経異常なし)

(各セクションオールグリーン)

(方向システム異常なし)

(動力エネルギーOk)

(各セクション異常なし、各システムグリーン)

(オートマチックGO)

(通信回線異常なし)

(母艦よりのサインはGOです。

ビードは言う。

(よし、第二十一機構降下用シャトル部隊のヤングパワーを他の連中に見せてやれ······)

隊員たちは(オッー)と言って式は最高潮となった。

ビード

(これより一挙に大気圏に突入する、ステック、レギオスで先導しろ·····)

と号令が下った。

ステックは敬礼しながら(ハッ)と言った。

ステックはゆっくりと歩いていくとマリーンを見た。

マリーンはポケットからペンダントを取り出して渡した。

マリーン

(答えはOK、詳しくはペンダントの中にあるわ、ステック······)

ステックはマリーンを抱き締めながら言う。

(マリーン、サンキュー······)

ステックはすぐに向き直り、ビードに最後の敬礼をすると、ドアを開けて走り出した。

ボブはトムを叩きながら言う。

(やったぜ、ベイベー、ステックとマリーンが婚約したぞ······)

マリーンは恥ずかしながら言う。

(ヤダー困る······)

ボブは言う。

(俺は地獄耳のボブ様よ、みんなわかっちまうんだなー)と言ってマリーンの方を向いた。

マリーンは両手で顔を隠しながら言う。

(ヤダー)

船内の隊員たちはマリーンを祝福した。

(おめでとう、マリーン······)

マリーンは顔を赤らめながら言う。

(こんなときに困るわ······)

ステックはレギオスの格納庫に着いた。

アナウンスが流れる。

(レギオス、発進準備、整備員は退去······)

ステックはレギオスのコックピット乗り込もうとすると整備員のウエルがいた。

ウエルは言う。

(ブースターとメインエンジンの調子は良好、存分に暴れてきてくれ······)

ステックはレギオスのコックピットに乗ってからウエルに言う。

(ああっ、次は地球で会おう······)

ステックはレギオスの動力スイッチを押すとマイクで言った。

(24、21戦闘中大ステックバーナード中位、

コンデショングリーン、発進スタンバイ)

すると艦内から警告音が鳴り響いた。

(フライトオープン······)

戦艦のハッチが開く。

ステックはマイクに言う。

(バーナード中位、発進します······)

レギオスを支えていたバーが外されて宇宙空間に飛び立った。宇宙空間を進んでいると、ステックの直属の部隊がレギオスできた。

ステックは部下たちに言う。

(21中大各機へ、我々の任務の第一はシャトルの突破口を開くことだ、いいな······)

部下たちはステックに言う。

(了解······)

宇宙空間に火星からきた奪還軍の大部隊が終結した。

レギオスの大部隊がインビットの宇宙防衛ラインへと

突入する。

母船から各部隊に通信連絡がきた。

(敵要塞衛星接近)

地球からインビットの巨大な要塞衛星がやって来た。

要塞のハッチが開くとインビットの大群が奪還軍を

迎え撃つために飛び立った。

それを確認したステックは言う。

(きたな······)

ステックはマイクで部下たちに言った。

(いくぞ、幸運を祈る······)

青いレギオスに乗るステックと緑のレギオスに乗る部下たちが戦闘フォーメーションを組んでインビットと激突した。

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