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いざ、日本へ

バルボワは9時すぎまで部屋でゆっくりとしていた。

時計を見ると9時8分を回っていた。

そろそろサリーの面会にいくかと思うと立ち上がっ

て、脱いだ服を着る。

ドアを開けて廊下に出た。

バルボワはサリーの部屋へ行った。

ドアの前まで来るとノックする。

部屋の中からサリーが(どうぞ)と言った。

開けてなかに入ると、ステーブンとジョアンナがいた。

ジョアンナはバルボワを見ると走ってバルボワに抱きついた。

ジョアンナ

(バルボワ、ありがとう、本当にありがとう、

ママが、ママの意識が回復したわ······)

と言って感謝した。

ステーブンとサリーはそれをみて笑った。

ステーブンは言う。

(バルボワ······俺からも礼を言うぜ、話はレイジエ

ル医師から聞いたよ、しかし、さすがハイランダーだ

な、とにかく無事で良かった······)

と言って握手した。

バルボワは笑って言う。

(ああっ、なんとか終わったよ······)

サリーはバルボワを見ていった。

(初めまして、バルボワさん、いまだに信じられない

けど、話は聞いたわ、ありがとう、貴方がいなかったら

私の意識は回復しなかったわ、こっちにきてちようだ

い······)

と言う。

バルボワはサリーの前にある椅子に座って言う。

(初めまして、サリーさん、ローレンスバルボワと言

います。とにかく終りました。もう、大丈夫です、

貴方の敵は倒しました······)

サリーは悲しい目をしながら言った。

(まだ、終わっていないわ······)

バルボワは(ああっ)と言った。

サリーは言う。

(あの人は······あの人は本当に天国に行けた···)

バルボワは言う。

(はいっ、昨日天国に無事行かれました。ジョンソン

さんから伝言を預かっています······)

サリー

(そう、聞かせて······)

バルボワ

(はいっ、ジョンソンさんは天国に行く前に言いまし

た。俺の人生は短かったけれど最高の人生だったと、

いつまでも貴方とジョアンナを愛していると、

あと、ステーブンさん······)

ステーブン

(なんだ······)

(貴方は最高の友達だったと、あとの事は頼むとと言われました。

サリーたちは激しく泣いた。

バルボワは沈黙していた。

サリーたちがなき終わるとサリーは言う。

(バルボワさん、貴方これから本当に日本に行くの·)

バルボワは言う。

(はいっ、それが俺の宿命です。どのみち、魔界女王

と会わなければなりません、ハイランダーの戦士は

もともと魔界女王を守るナイトだからです······)

サリー

(そう、思い運命ね······わかったわ、でも、必ず生

きて帰ってきてちょうだい······)

バルボワは笑いながら言う。

(はいっ、もちろんそのつもりです······では俺はそ

ろそろ出掛けますね、飛行機を予約してあるので···

···)と言って立ち上がった。

ステーブンは驚いて言う。

(おいっ、もう行くのか、まだいいだろう······)

バルボワは悲しい顔をしながら言う。

(ああっ、俺ももう少しいたいんだが······飛行機の

時間に遅れてしまうからな······)

ステーブンは悲しい顔をしながら言った。

(わかったわ、バルボワ、もう行のか······)

バルボワ

(ああっ······)

ジョアンナ

(バルボワ······)

バルボワ

(なんだ·······)

ジョアンナ

(お土産必ず買ってきてちょうだいね·······)

バルボワ

(········わかったわ、必ずな······)

バルボワ

(じゃあなみんな、言ってくる······)

サリー

(きおつけてね)

ステーブン

(死ぬなよ·······)

バルボワ

(ああっ、言ってくる)

と言ってバルボワは部屋を出た。

一回、荷物を取りに部屋へ行く。

バルボワが荷物の整理をして出かけようとするとレイジエルが来た。

レイジエル

(バルボワさん、日本に行くんですね······)

バルボワ

(ああっ、ジョアンナにお土産を頼まれたしな)

レイジエル笑った。

レイジエル

(どうか、お気をつけて、またおあいしましよう、必

ず·····)と言って別れの握手をした。

バルボワ

(必ずまた会いに来るよ、少し長くなるがね······)

バルボワはレイジエルと別れて部屋を出た。

病院を出て駐車所に歩いていく。

車にキーを指して乗るとカーナビをセットして空港に走らせた。

物語はいよいよ日本に舞台を変えた。

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