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病院での戦い

雨の中、バルボワは車を走り出した。

車内に置いてあるケータイを取って電話をかけた。

(プルルルル、プルルルル、プルルルル、はいレイジェルです······)

電話の相手はレイジェル医師だった。

(今晩は、レイジェルさん、これから病院のほうにいってもよろしいですか······)

レイジェルは笑顔で言う。

(はい、大丈夫ですよ、バルボワさん、ジョンソンさんの遺体の確認なら許可していますので病院の受付で私を呼んでください······)

バルボワは少し考えてしゃべった。

(イヤ、レイジェルさん遺体の確認はもういいです。

それよりも貴方に折り入ってお願いしたいことがあります······)

レイジェル

(はぁ、お願いとは······)

バルボワ

(はい、今、ジョンソンさんの奥さんであるサリーさんが入院していますよね·····)

レイジェル

(はい、激しいPTSDの症状で危険な状態です·····-)

バルボワ

(ぞんじてます、それでお願いとはサリーさんと面会したいのですが·····)

レイジェルは驚きながら言う。

(イヤ、それは無理ですよ、バルボワさん、今、お話ししたとうり······)

バルボワは言う。

(レイジェルさん、俺は先程死んだジョンソンさんと交信しながら誓いました、必ず俺が意識を失ったサリーさんを回復させると····お願いです、レイジェルさん、俺を信じて会わせてください······)

レイジェル

(会って、本当に回復するのですか·····)

バルボワ

(わかりませんが全力を尽くします······)

レイジェルは考えたすえに言う。

(わかりました····バルボワさん、貴方を信じてみましょう、サリーさんを助けてあげてください······)

バルボワ

(わかりました、ではのちほど·····)

と言って電話を切った。

40分もするとバルボワの車が病院に到着した。

駐車所に車を置いて病院に向かった。

バルボワが歩いているとエクスカリバーがテレパシー

で言う。

(気をつけろ、バルボワよ、この病院に魔物がいるぞ)

バルボワは考えた。

(この病院に魔物がいると言うことはサリーさんの命が危ないか····)

バルボワは心の中で言う。

(どんなヤツだ、エクスカリバー······)

エクスカリバー
(うむ、どうやら人の心が壊れた時に出現すると言われるヌマと言う魔の者だ······かなりの強敵だぞ)

バルボワは心の中で言う。

(そうだな、たとえ誰だろうと俺は必ずサリーさんを助け出す、それだけだ······)

エクスカリバー

(そうだなバルボワよ、汝と我が力を会わせれば必ず勝てよう、抜かるでないぞ······)

バルボワが病院に入ると、邪悪な力とテレパシーを感じた。

ヌマ

(やっと来たか、ハイランダー······お前が救いに来

たこの女はもうおしまいだ······はやく来るがいい

お前がいままで倒してきた者たちとは実力が違うと言

うことを教えてやろう、今日がお前の命日だ······)

バルボワは心の中で言う。

(ヌマよ、お前の方こそ覚悟はいいか、サリーさんは

助け出すぞ······)

ヌマは大笑いをしながら言った。

(
ハッ、ハッ、ハッ、いい度胸だ、ハイランダー、

そうでなくてはな······では待っているぞ·····)

テレパシーは切れた。

しかしバルボワはヌマの幻術の力を受けていた。

様々な悲痛の声が聞こえる。

そのなかにはサリーの声もあった。

エクスカリバーは言う。

(騙されるな、バルボワよ······これはヤツが作り出している幻術だ······)

バルボワは膝をつきながら言う。

(わかってる、しかしこれだけ多いと気が抜けんな)

バルボワは幻術の声を絶えず聴きながら受け付けに言った。

バルボワが受け付けにいくと2人のきれいな受け付けがいた。

受け付け

(今日はどうなされました······)

バルボワは(今日予約をしているローレンスバルボワ

だが、レイジェル医師に会いたい)

と言うと受け付けの女性は言う。

(わかりました、しばらくお待ちください······)

バルボワは椅子にすわって待つことにした。

10分もするとレイジェルが笑顔で会いに来る。

レイジェル

(ローレンスバルボワ、またあえて本当に良かった)

バルボワも笑いながら言う。

(お久しぶりですね、レイジェルさん、こちらこそあ

えて良かった······)

と言って肩を抱き合った。

レイジェル

(さっ、いきましょう、サリーさんの部屋に案内します。)

2人は長い通路を歩きながら会話した。


レイジェル

(また貴方の力が必要になりましたね、どうですか

今回の事件は、解決出来そうですか······)

バルボワは(そうですね)と言うと少しの間、沈黙した。

レイジェルはバルボワの言葉を待った。

バルボワ

(レイジェルさん、今回の敵は強大です、話は変わり

ますがこの病院に魔物がいるようですね·····)

レイジェルは驚きながら言う。

(また······ですか······)

バルボワ

(はい、そしてそいつはどうやら俺とサリーさんの命

を狙っているようです······)

レイジェルは声に出せなかった。

レイジェルは考えたすえに言う。

(わかりましたバルボワさん、すべての責任は私が取

ります······だからサリーさんを助けてあげてくだ

さい······)

バルボワ

(わかりましたレイジェルさん、全力を尽くします)

2人は無言でサリーの部屋に急いだ。

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