バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

大天使サリエル

聖魔伝1

広大な宇宙空間。

地球と呼ばれる青く、美しい惑星があった。

地球は誕生してから、まだ時も短く、まだ幼かった。

太陽の大神霊エロヒムと月の大神霊エルカムイル・シャダ

イは、地球に大いなる力を与え、生命を育んでいた。

そんな中、月に舞い降りていた一人の大天使がいた。

その名を大天使サリエルと言う。


大いなる戦いの大天使であった。

サリエルは、宇宙を見ながら言った。

「ついに、この時が来たか・・・・・」

サリエルの持っているレリスリーという、銀色の笛がサリ

エルに言った。

「我が主よ、ついに聖戦の時が来ましたな・・・・・・」

それを聞いていた月の大神霊エルカムイル・シャダイは言

う。

「戦いの大天使よ、汝の長き滞在の時もついに終わりを告

げる日が来たか、長きに渡る任務、ご苦労であった」

サリエルはシャダイに言う。

「大いなる星よ、待ちわびましたぞ・・・・」

と言って、ニヤリとした。

大いなる太陽の大神霊エロヒムが言う。

「サリエルよ、大義、ご苦労であった。この宇宙空間に

アフリマンの軍勢が迫りつつある、レリスリーの力を借り

て、天使と魔天使の軍勢にこの事を知らせよう、我とシャ

ダイは、これよりこの宇宙空間に結界を張る。

急ぐのだ、聖戦を告げるフルートを響かよ・・・・・・」

サリエルは「御意に」と言ってレリスリーを吹こうとし

た。

すると、地球の魂の声を聞いた。

「サリエル・サリエル、ヤツらが来るの、僕、怖い、怖い

よ・・・・・・」

サリエルは優しい声で地球の魂に答えた。

「地球よ、落ち着きなさい、怖いのは、私も同じです」

地球は驚いて言う。

「えっ、サリエル・サリエルも怖いの・・・・・・」

サリエル

「地球よ、確かに私は戦いの大天使です、しかし、命を賭

けた戦いは、誰でも怖いもの、しかし、そのような試練が

あっても、戦わなければならぬ時があります。

問題から逃げてはなりませぬ、勇気を持って挑むのです、

勝機とは、最期まであきらめぬ者が手にするのです。」 

そう、荘厳な声で言った。

地球の魂は言う。

「わかったよ、サリエル、僕とても怖いけど勇気を出して

耐えて見せる。

地球が一瞬、青く光輝いた。

サリエルは右手を天にかざすと、銀色の美しい光が輝い

た。

そして、銀色の美しい笛が出現した。

このフルートの名をレリスリーと言う。

心を持った魔法のフルートだった。

サリエルはフルートを響かせた。

美しい音色は、高次元を走って、全天使と魔天使に聖戦の

時が来たことを告げた。

天使の世界と魔天使の世界は、サリエルが奏でた美しい音

色の合図を聞いた。

大宮殿にいた大天使長ミカエルは、控えていたアエルに言

う。

「アエルよ、全軍に戦いの準備をさせよ。

準備が整い次第我らは地球へと赴く」

アエルは「御意」と言って全軍に戦いの準備の鐘を鳴らし

た。

ミカエルは大きな水晶になにやら呪文を唱えた。

「ルシファーよ、ルシファーよ、聞こえるか」

水晶にルシファーの姿が映し出された。

「ミカエルか、そろそろ来るころだろうと思っていた」

ミカエルは言う。

「ルシファーよ、聖戦の時が来た、至高神アフラマズダー

とは交信が出来ただろうか」

ルシファー

「ミカエルよ、案ずることはない、アフラマズダーとは交

信ができた。」

ミカエルは安堵した。

ミカエル「そうか、ならばいい、こちらは今、戦いの準備

をしているところだ、そちらはどうだ」

ルシファー

「うむっ、こちらも同じだ、準備ができしだい、全軍を

持って迎え撃とう」

ミカエルは「わった」と言い「ならば、宇宙で会おう」と

言った。

ルシファーは、「こころえた」と言い、交信を、切った。

それから地球の日にちが10ほど経った時、地球から何万光

年離れた場所てを、異変が起きた。

空間が歪み、アフリマンの軍勢がこの宇宙に到着したの

だ。

アフリマンは巨大でまがまがしい姿をしていた。

側には、アフリマン直属の6大魔神たちがいた。

アフリマンの攻撃で、月の大地が粉々に粉砕された。

その破片が地球にふりそそいだ。

地球が悲鳴をあげる。

「痛い、痛いよ、みんなが、僕の友だちのみんな

が・・・・」 

破片は海に落ち大地に落ちて恐竜たちの命を奪い去って

いった。

その時、天使の軍団がやっと到着した。

太陽の神霊、エロヒムが言う。

「ミカエル、遅い、遅いぞ」

ミカエル

「すまぬ、軍団をまとめあげるのに時間がかかった」

天使たちとアフリマンの軍団が激突した。

魔天使の軍団も到着する。

ルシファー

「ミカエルよ、待たせたな」

ミカエル

「ルシファー、来てくれたか、よし、皆のもの押し返す

ぞ、敵を蹴散らせ」

そう号令すると、天使たちの士気は一気に上がった。

戦況を徐々に押し返していく。

その戦いを傍観していたハルワ「ヒンズー教でいうところ

のシヴァ神」は、アフリマンに言う。

「陛下、私に出陣の許可を下さい。」

アフリマン

「ほう、ハルワ、お前ほどの者が戦いに参戦する気になる

とは・・・・・・、誰の首をとりに行くのだ」

ハルワは恐ろしい顔に笑い声を出しながら言う。

「はい、陛下、あの忌々しい天使の長、ミカエルの首をと

りに参りたいと思います」 

アフリマン

「よかろう、ハルワよ、見事、あやつの首を我前に差し出

せ、行くがいい、」

ハルワは「はっ、ありがたき幸せ」と言って出陣した。

凄まじいスピードで、ミカエルに接近する。

ハルワは怒号の声でミカエルに言う。

「大天使長ミカエルよ、我名はハルワ、お前と一対一の勝

負をしたい、見事、我と戦う度胸はあるか・・・・・・」

ミカエルは言う。

「望むところだ、ハルワよ、我こそは、天使の長ミカエ

ル、汝との戦い受けようぞ・・・・・・」

そう言って、ミカエルとハルワは宇宙の空間を駆け抜け

た。

煌めく黄金の光とブルーの輝く光が煌めいた。

ハルワは言う。

「聞け、戦う者たちよ、我らはこれより一対一の勝負をす

る、誰も手出し無用・・・・・・」

ミカエルが言う。

「天使と魔天使たちよ、今、ハルワが言ったとうりだ、

誰も手出ししてはならぬ、わかつたな・・・・・」

ミカエルとハルワは誰もいない空間まで飛び立った。

両軍の兵は戦いを一時休戦して、ミカエルとハルワの戦い

を見ていた。

大天使長ミカエルとハルワ「シヴァ神」の壮絶な戦いが始

まった。

8本の腕には剣や斧、槍、ほうりん、を持っていた。

ミカエルも巨体であり、聖なる槍を持っていた。

ハルワは笑いながら言う。

「フッ、ハ、ハ、ハ、ハ、ミカエルよ、受けてみよ、我力を・・・・・・」

と言って8本のうでが青く輝き、閃光が撃ち放たれた。

ミカエルは左手をつきだして、バリアーを張る。

閃光はミカエルのひいたバリアーに激突して、大爆発をし

た。 

ハルワはこのきを逃さなかった。

超スピードでミカエルに接近し、8本の武器を撃ちこむ。

しかし、その斬激をミカエルはすべて槍で受け止める。

宇宙に輝く閃光が散りばめられた。

一端、二人は離れた。

ハルワが言う。

「ほう、我斬激を凌いだか、なるほど、少しは楽しめそう

だな・・・・・・」

ミカエルは言う。

「ふっ、さすが、アフリマンの親衛隊だけはある、なかな

か見事な力だ、私と一戦交えるだけはある・・・・・」

ハルワ

「ふん、ほざけ、すぐにお前の存在など、消してくれる

は・・・・・・」

そう言うと、超スピードで接近しながら閃光を放った。

ミカエルに閃光が直撃する。ハルワが斬激を撃ちこもうと

すると、ミカエルの姿はなく、槍が浮かんでいた。

ハルワ

「なに、奴は何処だ・・・・・ 」

ミカエルが言う。

「ハルワよ、何処を見ているのだ。私はここだ」

ミカエルはハルワの頭上にいた。

ミカエルの槍がハルワを襲う。

ハルワ

「グワー」

ミカエルの槍がハルワの腕を貫き、腕が吹き飛んだ。

ミカエルの手に、槍が帰ってきて右手でつかむ。

ハルワがミカエルを見て、怒り狂いながら言う。

「おのれ、ミカエルよ、貴様、八つ裂きにしてくれる」

ミカエルは槍を構えだ。

ハルワは呪文を唱えた。

すると青色の身体が真っ黒になり、その身に巨大な暗黒の

オーラをまとった。

仏教で言うところの大暗黒天と化したのだ。

ハルワ

「ミカエルよ、我の本当の力を受けてみよ」

ハルワは呪文を唱えながら8本の腕を胸に集めた。

すると、暗黒のオーラが手の回りに集まり、巨大なエネル

ギーが集束する。

ミカエルは呪文を唱えた。

「アウゴエイディス」

大暗黒天が暗黒の魔弾をミカエルに放つ。

ミカエルは金色に光輝きながら立っていた。


ミカエルがブラック・ホールに呑み込まれた。

ハルワは言う。

「フッ、ハ、ハ、ハ、ハ、天使、魔天使どもよ、聞くがよ

い、ミカエルはブラック・ホールに飲み込まれ永遠に暗黒

の世界から脱出出来ぬ、汝たちの支えは永遠に折れたの

だ」

それを聞いた多くの天使たちが絶望に沈んだ。

天使の一人

「な、なんと言うことだ、ミカエル様」

しかし、魔天使ルシファーは言う。

「ハルワよ、勝ったと思うのはきがはやいぞ」

ハルワ

「なにをほざくか、魔天使よ、ミカエルはもう戻ってはこ

れぬ、敗けを認めよ、ところで魔天使ルシファーよ、

次は汝が我と遊んでくれぬか、もっとも我と戦うのは恐ろ

しいだろうが・・・・・・」

ルシファーは言う。

「ふっ、いいだろう、ハルワよ、ただしお前がミカエルに

勝つことができたらな・・・・・・」

ハルワ

「フッ、ハ、ハ、ハ、ハ、魔天使よ、余りにも恐ろしくて

気でもちがったか・・・・・・

ハルワの後ろの空間が突如、白い光が輝き出して、大天使

長ミカエルが出現した。

完全に油断したハルワの胸にミカエルの槍が突き刺さっ

た。

ハルワ

「グワー、ミミカエルよ、どうやってあの空間から抜け出

したのだ」

ミカエルは言う。

「ハルワよ、確かにお前は強い、だが、敵を侮りすぎた

な、それがお前の敗因だ」

ハルワ身体が崩れながら言う。

「ミ、ミカエルよ、見事だ、だが我は死なぬ、一時、

消えるのみ、次は油断せぬ、また会おうぞ」

と言ってハルワは大爆発をして消えていった。

アフリマンの軍団はさかハルワが破れ去るとは思っても見

なかった。

魔神たちがミカエルを恐れていた。

宇宙空間に、アフリマンの怒号の声がこだまする。

「愚かなるハルハよ、相手を見くびり油断しをって、皆の

もの、ハルハは愚かゆえに負けた。

敵を油断してはならぬ、行け、皆殺しにせよ」

とアフリマンが言うと再び戦いが始まった。

戦いは長期間にわたったが、天使と魔天使たちにくもりが

でてきた。

じょじよに押されてきているのである。

ルシファーの腹心であるバールが言う。

「ルシファー様、このままでは・・・・・・」

ルシファーは敵を切り倒しながら答えた。

「バールよ、後少しだ。そろそろあの方が来られるはず、

後少し・・・・・・」

それから数ヵ月が経ち、天使と魔天使たちは疲弊しきって

きた。

もはやこれまでかと思ったとき、大轟音とともに宇宙空間

がねじ曲げられ、光神アフラマズダーの軍団や他の神々の

軍団が到着した。

光神アフラマズダーは言う。

「天使、魔天使たちょ、待たせたな、後は任せるがよい」

現状は再び、五分と五分になった。

アフラマズダー

「アフリマンよ、久し振りだな」

アフリマン

「むー、アフラマズダーよ、ワサワザ殺されにこんなとこ

ろまできをったか・・・・・・」

アフラマズダー

「ふっ、それはどうかな、遠い時の中の我らの戦いにも

決着をつけようぞ・・・・・・」

そういうと、巨大神たちはにくはくして、激突する。

アフリマンは呪文を唱えると、巨大な無数の隕石が、

アフラマズダーめがけて、降り注いだ。

アフラマズダーも呪文を唱えると光輝き始めて、その光

が、隕石を包み込み破壊していく。

アフラマズダーは再び呪文を唱えると燃え盛る火た大剣が

出現した。

その剣を振り上げると、剣からすさまじい火がアフリマン

を襲った。 

火に包まれたアフリマンは呪文を唱える。

アフリマンの回りに絶対零度の氷がアフリマンを包み込み

こんだ。

アフリマンも腰に着けた大剣を引き抜く。

巨大な剣同士が数十合打ち合った。

宇宙の空間に光が煌めいた。

そして、アフラマズダーの大剣がアフリマンの体を切り裂

いた。

アフリマンは呪文を唱えると暗黒の破壊のエネルギー弾が

アフラマズダーに直撃した。

だが、2人とも、いにもかえさずに剣の打ち合いをした。

撃ち合う度に轟音が鳴り響く。

戦いは壮絶を極めたが、アフリマンが押されてきた。

アフリマンは配下の魔神たちに言う。

「皆のもの、聞け、戦いの場を地球に移すぞ、地球に降下

せよ・・・・・・」

アフラマズダー

「このごにおよんで、まだ、地球を狙うか。

アフリマンよ、降下しても同じ事、ここで潔く、散るがい

い・・・・・・」

アフリマン

「ふっ、はっ、はっ、はっ、はっ、アフラマズダーよ、

どんなことをしても勝てばよいのだ、これでもくらえ」

そういって、アフリマンが放った暗黒のオーラが、

アフラマズダーを包み込みこんだ。

その間にアフリマンも地球に降下する。

アフラマズダーを包み込みこんだ。暗黒のオーラは、

アフラマズダーの聖なる火で、焼きつくされた。

アフラマズダー「むう、いかん、待て、アフリマンよ」

地球にアフリマンの軍団と神々の軍団が降下する。

そして、激突の末、アフリマンたちは地球に封印された。

しかし、神々も傷つき疲弊しきっていた。

戦いは終わり、アフラマズダー、バイローシャナ、

天照大神、ミカエル、ルシファー、その他の神々たちが集

まった。 

ミカエル

「アフラマズダーと共に来られた神々よ、貴方方に感謝い

たします。この戦い、貴方方の参戦がなければ負けていた

でしょう」

アフラマズダー

「アフリマンたちはこの地球に封印された、しかし、その

おかげで、闇の力が地球干渉するであろう。 

そしてまた、いつの日かアフリマンは復活する。

戦いはまだ終わってはおらぬ・・・・・・」

バイローシャナ

「この地球は美しい、彼らが欲するのも分かる、どうであ

ろう、他の神々よ、この地球を見守る、と言うのは。」 

天照大神

「いつしか、また、戦いの時が来ましょう、それまで、

この星を見守り導いては・・・・・・」

魔天使ルシファー

「遠い未来、この星がどうなっている事やら、だが、再び


戦いの日がくるまで、休息が必要だ。そして、この星の未

来がどうなろうとた戦はなければならぬよう

だ・・・・・・」 

アフラマズダーたちは、長いま、話し合い、この星を見守

ることにした。

そして、人間が誕生する。

聖魔伝、1、完結。

しおり