08
ケーキを食べ終えた私は、パパと一緒にお風呂に入る。
「理香。
ケーキは、美味しかったか?」
「うん!」
私は、大きく頷いた。
「よかった!
また、ケーキ食おうな!」
「うん!」
私は、再び大きく頷く。
パパが、私の身体を綺麗に洗ってくれた。
その後、シャンプーをしてくれた。
シャンプーは、気持ちが良い。
くしゃくしゃくしゃと髪の毛を洗われる感触は、なんとも言えない。
そして、頭からシャワーを浴びる。
これが、また気持ちいい。
お湯の温度も熱くないように……
そして、冷たくないように設定されている。
だから、気持ちが良い。
幸せ。
幸せ。
幸せ。
ただ、その言葉しか思いつかなかった。
辛い事、悲しい事、こんな私にも色々あるけれど……
それだけで、全てを忘れる事が出来た。
お風呂からあがると私は、パパに抱きかかえられベッドへと向かった。
ベッドは気持ちが良い。
ふわふわして、干したての布団は太陽の香りがして気持ちが良い。
私は、すぐに眠りについた。
幸せだった。
幸せだった。
幸せだった。
温かい布団にぽかぽかお風呂。
そして、温かいご飯。
今日は、全て体験した。
今日は特別な日。
そう、今日は私の2回目の誕生日。
私は、2歳になったんだ。