1-7-1 フィリアの誕生プレゼント?龍馬君卒業?
話し合いが終わり、今後の方針が決まった後、俺は華道室で一人寝ていたのだが深夜に誰かが入ってきて目が覚める。
「ん?フィリア?」
「ふむ、夜這いに来た。其方の初めては妾が欲しいのでな。キスは穂香に先を越されてしまったが、筆おろしは妾がしたいと思ってのぅ」
「夜這いって……」
「妾が其方の誕生プレゼントじゃ、頭にリボンは居るか?それとも、この幼き体ではやはり嫌かの?」
「そんな事は無いけど、フィリアは本当に俺でいいの?無理してない?」
「ん?どういう事じゃ?」
「なんか責任を感じてとか、そういう事じゃないのかと思って……」
「いくらなんでも、それはあんまりじゃろ。ちょっと悲しくなってきた。妾は龍馬の事が本当に好きなんじゃぞ」
「だって、それ程一緒に居た時間が少ないから不安なんだよ。他の娘たちもそうだけど、たった数日で結婚まで考えてるのは本気なんだろうかと思ってしまう。吊り橋効果で今はそう思ってるだけじゃないんだろうかと疑ってしまうんだ。街に着いて落ち着いたら、やっぱ無しとか言われそうで、少し不安なんだよね」
「妾はともかく、他の娘たちは多少あるかもしれぬの。じゃがそれでも良いのではないか?沙織や穂香は特に惚れても仕方がないと思うぞ。死を目の前にして助けられたのじゃ、運命の人と思ったところで致し方なかろう?命の危機に颯爽と現れ、助けてくれた王子様じゃ」
「じゃあ、桜は?」
「桜は理知的な者が好きと言っておったじゃろ?正に其方が当てはまるのではないか?妾も其方をずっと見ておったが、惚れるに十分な成果も態度も見せつけられっぱなしじゃ。教えてやらぬが他にも其方を好いておる者は居るのじゃぞ」
「成果と態度ね~。頑張ってきたつもりだけど、数日で結婚まで考えるかな?」
「そういう其方も桜に結婚を申し込んだではないか?」
「だって、桜を他の奴に娶られるとか勿体ないじゃないか」
「ふむ、では桜も同じように思ったのではないのか?」
「そうなのかな?内心までは読めないから不安だよ。フィリアは俺でいいのか?」
「ふむ、其方しか考えられぬの。どうじゃ?妾に初めてをくれぬかの?」
「凄く嬉しいよ。でもキスの初めては穂香じゃなく菜奈なんだよね。俺が7歳ぐらいの頃、菜奈に寝てる時不意打ちでベロチューされた……でも、気づいたのがその時で、初めてはその時じゃない可能性が高いから、俺のファーストキスが何時なのかは菜奈しか知らない……」
「ヒャハハ、あ奴らしいの!6歳児にして軽いキスでなくてベロチューとか、菜奈はやはり変態じゃな!」
フィリアは服を全部脱ぎ棄てて、俺のベッドに潜り込んできた。
フィリアの個人香が漂ってきて凄く興奮する。
見た目は10歳だけど……。
これ以上の会話は白けさせてしまう。覚悟を決め優しくフィリアにキスをして前戯に入る。
「龍馬よ……妾はこれほどと思っておらなんだ。死なないかな?」
「大丈夫じゃないか?沙織も美加も生きてるだろ?オークは俺のより遥かに大きいぞ?」
どうも、俺のを見て不安になったみたいだ。標準より少し大きい程度だと思うが……。
「美加は死に掛けてたじゃないか!妾もショック死とかするのではないか?」
「怖くなったのなら止めとくかい?もう少し体が成長してからの方がいいかもしれないしね」
「それは嫌じゃ!幼い体じゃがちゃんと感じておる!自慰では感じられない程に高ぶっておる。今更止められても困る……」
滴り落ちる程に感じてはくれているようだが、何分見た目は10歳程度の幼い体だ。
14歳で成長は止められたと言っていたけど、胸の膨らみも可愛いものだ。
成長期特有の芯があるので強くも出来ない。
俺も経験が無いのでAVを見た知識をフル稼働で、とにかく優しくだ。
その日の晩はフィリアと一緒に抱き合って眠った。
フィリアは誕生日プレゼントだと言っていたが、これほど素敵なプレゼントはないだろう。
とても幸せな時間だった。朝が来るまでは……。
フィリアの個人香のおかげもあって朝までぐっすり眠れた。
けたたましく起こされるまではだが……第一声は桜だ。
「信じらんない!フィリアに手出しするなんて!不潔よ!」
「兄様!初めては菜奈が貰うつもりだったのに!フィリアの裏切者!」
「ん!変態!ロリコン!」
ベッドにはしっかりと破瓜の血が染みついている。
結構な出血量だ。痛かっただろうに、フィリア頑張ったんだな。
「皆おはようなのじゃ!良い朝なのじゃ!あっ……!」
全裸でベッドに立ち上がり、あっと言ったフィリアの視線を皆が辿って見たものは、膣から大量にベッドに滴る俺の精液だった。元気よく挨拶をしたので、腹圧で出てきたのだろう……。
俺にとってはとても恥ずかしい場面なのだが、フィリアは意に介していないようだ。
「私は昨晩凄く我慢したのに!あなた達、信じらんない!」
「桜先輩!私もですよ!こっそりトイレに行って慰めてきたのに!」
「私が一番最初に告白したのに!私は何もしてもらえず我慢したのに……龍馬先輩、酷いです!」
「ん!ロリコン!」
桜・穂香・沙織の順の発言だが、何気に最後の雅のロリコン発言が一番ダメージが大きかった。
「フィリアに手を出したんだからロリコン認定も妥協する」
「「「事実じゃない!ロリコン!」」」
婚約者以外の他の娘たちからもロリコン呼ばわりされてしまった……。
「うっ……それから、排卵周期できつい娘には、今後なるべく対処するので我慢できずに悶々として治まりが付かない娘は恥ずかしがらずに声を掛けてほしい。できるだけその娘の意志に対応して対処するつもりだ」
「どういう事?」
「医療行為として、性処理の介助をすると言ったんだ。テレビで最近そういう行為が話題になってたけど、俺は有りだと思ってる。障害で自分で自慰はできないが、性欲はちゃんと人並みにある者もいる。そういう人たちからすれば、介助も有だと思う」
「でも、私たちには障害は無いのよ?自分ですれば良いのじゃない?」
「自分で処理出来て満足ならそれでいい。俺は満足できずに悶々としている娘たちに対処すると言ってるんだ。個人差は皆違うようだけど、そういう娘も居るはずだ。地球でも風俗の無い先進国は聞いた事ない。オナニーだけでは満足できない者が多くいるからだと思う」
「私は、先輩にまたお願いしたいです!自分じゃあまり満足できませんでした!」
「穂香ちゃんは一度俺との経験をしてるからね。尚更だと思うけど、声を掛けてくれたら対処するからね」
「はい、お願いします」
顔を赤らめてはいるが、俺にしてほしいと皆の前で恥ずかしがらずに宣言した。
「兄様?菜奈もお願いすればしてもらえるのですか?」
「ああ、排卵周期中は菜奈も対応するけど、俺も人数が増えれば大変なので、我慢できるなら自分で処理してほしい。それとこの世界にあるような抑止剤も作る予定なので、できるだけそっちを使って抑えてほしい」
「誰でも対処するって事?なんか納得できないんだけど……」
桜は俺が皆の相手をするのが不満らしい。
そりゃ婚約者が誰でもエッチな相手をしてやるとか言ったらふざけんなって思うのは当然だろう。
「あ~、もう面倒だ。はっきり言う!この俺の提案は実は美弥ちゃん専用だ!中学生程度なら性欲はなんとか我慢できるレベルらしい。美弥ちゃん先生が気兼ねなく声を掛けられやすいようにと思っての発言だったけど、もうまどろっこしいので先に言っておくね。相当きついらしいので、その時がきたら我慢せずに俺に言ってくれ、出来るだけ希望に沿った介助をするから」
「ねえ、フィリア?それ程のものなの?」
「うむ、出産適齢期を過ぎた未婚の処女は、ちょっと可哀想なくらいの衝動が来るのぅ。我慢できず身近などうでもいい男に抱かれて子が出来て後悔する輩も出るくらいじゃ」
「どうしてそんな設定にしたのよ!あなた主神だったんでしょ!」
「妾が設定したのじゃないわ!創主様がそういう設定にしたのじゃ!セミは約10日、カゲロウは3日で相手を探さねばならぬ。人間は10年以上の期間があるのじゃ、それまでに好みの相手を見つければ良いのじゃから、別に良かろうて?それまでに相手を見つけぬ者が悪いのじゃ!」
あらら。フィリアの奴、自分は事を終えて安泰なので居直っちゃったのかな……。
「あの……龍馬君は私の相手を嫌がらずにしてくれるってこと?」
「あ~うん、嫌じゃないよ。美弥ちゃん先生可愛いしね。中学生にはそれほどの性衝動はないようだから皆我慢は出来ると思う。でも美弥ちゃんは、相当きついそうだから、言ってくれれば相手するからね?どっちかと言うと美弥ちゃんとお相手できるなら嬉しいくらいだ。俺が相手なのが嫌なら仕方ないけど、俺で良ければ我慢しないで声かけてね」
「先輩、中学生は大した事ないとか言ってますけど……これ結構きついですよ?集団生活なので声とかも出せないし、トイレでもいつ人が来るかと思うと早々できないです。かといって離れた場所に一人で行くのも怖いですし……」
「あ~そうだね。プライベート空間が無いと皆も困るか……だからといって、専用部屋とか作っても恥ずかしくて入れないよね?」
「「「無理です!」」」
「だよね……オナニー部屋とか恥ずかしくて行けないか。そうだ、女子トイレに【音波遮断】のスキルを常時張っておくよ、12時間張ってもMP3で済むから、1日2回張ればいいしね。隣の音とか余程の音でない限りは聞こえないようにしておくね、それで良い?」
「そうね、そうしてくれると有難いかな。正直思ってたより大変だよ……」
フィリアとの朝チュンを邪魔され、裸で性処理の話し合いとか変なイベントがあったが、フィリアとの情事については婚約成立という認定でなんとか放免された。
食料の事を考えれば、余裕のあるうちにそろそろここを出ないといけない。
今日は【身体強化】のレベル上げに奔走する予定だ。