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「人じゃない?
 どういうことだ?」

 焔が尋ねる。

「言ったでしょ?
 私は武器なの」

「そうなのか?
 どう見てもロリでボインな姉ちゃんだよ?」

 焔の言葉にプレゲトンが笑う。

「褒め言葉として受け取るわ。
 でも、女の子にロリって言わないほうがいいわよ?」

「あ。ああ」

 焔が小さくうなずいた。

「……じゃ、そういうことでよろしく!」

 プレゲトンがニッコリと笑った。

「一花……」

 幼い顔をした黒髪の少女が現れる。

「タナトス?どうしたの?」

 少女の名前はタナトス。
 彼女もまた伝説の三剣のひとりだ。
 死を司る少女だ。

「テオスの兵器がすぐそこにきた」

「え?」

 一花が驚く。

「どの辺にいるんだ?」

 ジョーカーが尋ねる。

「上……」

「うえ?」

 焔が上を見る。
 轟音とともに雷のような獣が現れる。

「雷獣!!」

 一花がその獣に銃を向ける。

「グルル」

 獣は唸り声をあげて一花に襲いかかる。
 それを亜金が大剣で跳ね除ける。

「プレゲトンさん!あの獣はなに?」

 亜金が、その大剣に尋ねる。
 大剣は答える。

「あれは、雷獣。
 雷で出来た生命体よ」

「……雷?」

「そう、雷でなんでも焦がす凶悪な生き物よ」

 一花が、銃を放つ。
 しかし、雷獣には効果がないようだった。

「雷獣に銃は効かないぞ!」

 バルドが、鉄球を召喚する。

「タナトス!」

「はい!」

 タナトスは自身の身体を美しく白いショートソードへと変えた。
 そして、そのショートソードを一花は受け取り雷獣の首を斬り跳ねた。

「ぐ……」

 雷獣は、絶命した。

「一匹だけ?」

 一花がタナトスに尋ねる。

「テオスの兵器は、遙か上空にて待機中です。
 さっきのは偵察みたい……」

「みなさん、各自ドールに搭乗して対応してください」

 一花がそういうと各自ドールを召喚し搭乗した。
 そして、空を舞う。

 するとそこには大きな雷獣が群れをなして存在していた。

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