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「ですますスイッチ!」

 ボクが驚く。
 ここで再びその名前を聞くとは思わなかったからだ。

「アイドル!?」

 プレゲトンの目が輝く。

「プレさん知っているの?」

 紅鮭が尋ねる。

「知ってるわ!
 世界的に有名なアイドルよ?
 紅鮭知らないの?」

「私、そういうのに疎くて」

「もったいない!」

 プレゲトンが、きゃっきゃと騒ぐ。

「キサラギのヤツ、元気かな」

 ジョーカーが呟く。

「キサラギ?」

 一花が首を傾げる。

「ああ、ですますスイッチのマネージャーさ。
 昔の酒の仲間さ」

 ジョーカーが、そういってニッコリと笑う。
 するとアザゼルのスマホが鳴る。

「む?到着したようじゃ。
 迎えに行くぞ。
 主ら、車に乗れ」

 アザゼルがそう指示を出す。

「では、あっしはこれで……」

 ピロシキがそういうとアザゼルがニッコリと微笑む。

「主も行くのじゃぞ?」

「え?」

「僕、ピロシキさんに少し聞きたいことある」

 ボクの言葉でジョーカーがピロシキの肩に手を回す。

「ま、お前も来いや」

 ジョーカーの目は少し尖っていた。

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