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05

「……死んでいるか?」

 荒い男がそういってボクの方を見る。
 ボクは静かに目を開けた。

「……あ……あ……」

 ボクは声を出そうとするがうまく話せない。
 赤ん坊であることを忘れていたのだ。

「ケッケッケッ」

 荒い男が嬉しそうに笑う。

「男なのは残念だが、赤ん坊だからな。
 奴隷としてはそこそこの値段で売れるんじゃないのか?」

 別の男がそういうとボクを布でできた袋の中に入れた。

「そうだな。
 まぁ、夜の肴代にはなるな」

 こうしてボクは、男たちにより奴隷商人へと売られたのだ。

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