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一話 これはプロローグと言えるのだろうか?

 俺は、良くも悪くもないごく普通の男子高校生。
俺の名前は、川田孝一郎。
得意な教科もなければ、特技もない。
あっ、一つだけみんなと違う部分がある。これは自慢していいことなのか?
それは......魅力があるものを熱く語ること。これは、長所ではなく短所だな。
でも、俺からこれを取ったら何が残ると言うのだろうか?
そんな俺だが、彼女がいる。

そんなわけで、彼女の魅力を語らさせてもらうよ。

彼女の名前は、朝倉香織。
成績では、学年でだんとつトップで運動もできる。
かわいい系の美少女で、この学校のアイドルでもある。
そろからそれから、あっ、あれも、いやこっちか、いやでもでも。

あっ、すみません。
何か一人で変なことしてましたよね。やっぱりこれは直すべきだな。

彼女は美少女なので、俺と付き合うと全校生徒が知ったときすごく嫉妬されたり、憎まれたりされた。
でも、今はそれどころじゃない。
そんなことがどうでもよくなることを知ってしまったのだ。

俺は、いつもより早めに学校に行っている。訳は、早く起きてしまったから。
俺の背後に気配が感じる。

俺は振り返り、誰なのか確かめた。
そこにいたのは、ナイフを持った男ではなく、美少女であり俺の彼女だった。

「なんだ香織かぁ。びっくりしたぁ」
「おはよう、孝一。今何のパンツはいてるの?」
「え......っとどういう意味かな?」
「えっ?言葉通りの意味だけど......」

えっ?じゃねーよ。いきなり何聞いてきてんだよ。

そう、俺の彼女は変態だったのです。
これは、他の誰にも見せない彼女のもうひとつの顔。

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