バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

豊洲市場の電気代月300万冷蔵庫、死体安置所に転用で科学的には問題なし

「豊洲市場の電気代月300万冷蔵庫は、やっぱり、合理的に考えれば、最近、高齢化と福島原発の放射能汚染で火葬場が順番待ちだから、死体安置所に転用でいいんではないか?」

 ヒトラーは科学と合理的思考の権化である。

「……それは、ちょっと」

 石田三成はさすがに口ごもる。

「盛り土前提で環境アセスメントの許可がでたから、やり直すとしても法律的に15ヶ月は移転できないですよね。それはいいアイデアですね」

 真田幸村も勝つための非情な軍略の権化である。

「三成殿、マグロは冷蔵庫の中で死んでるのか? 生きてるのか?」

 ヒトラーが訊いてきた。

「死んでます……つまり、死体?」

 三成はあっと気づく。

「科学的には何の問題も無い」
 
 ヒトラーは宣言する。

「確かに、でも……」

「三成、科学的に問題なければ、この世界では何も問題ないんだよ」

 幸村も諭すようにいう。

「わかりました。確かに、後で消毒すればいいし。科学的には何も問題ないですね」

 ははは、ということにしておこう。
 私もやっと科学的思考が分かったように思った。
 気のせいかもしれないが。






(あとがき)

初めに一歩をあやまてば、後に千里の違いあり
http://my.shadowcity.jp/2016/11/post-10144.html

しおり