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私の母親を一言で表すなら、獣。
その獣は何十年もかけて、当の本人を喰い尽くした。
一日中暴れ尽くしていた見る影もなく、今は抜け殻ぐらいしか残っていない。
きっと母親なりの苦労もあったのだろう。
私が子を産み同じ母になり、初めて分かることは沢山あるだろう、しかし許さない。
人生経験として最も学びの多い人であった。反面教師としては。
母親の中の獣が精彩を放つ瞬間の一つ一つを私は夢の中で思い出す。
日常生活で思い出そうとすると、途端に眠気に襲われて、言葉が出ず泣きそうになるからだ。
少しずつ向き合うためにも、こうして文章として残していこうかと思う。
