バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第十一話『煽り界ヘビー級チャンピオン鏡望代』5/6

咳き込んでいる間に、いつの間にスマートフォンを構えるモチ。
望代「ハローブーチューブ! 今女の子が泣いている状況のリアル配信だZE!」
斬「え、ちょっ!? は、モチ、それってまさか……!」
まずい。
死体蹴り後のトドメ、オーバーキルの後の死体蹴り(もう何を言っているのかわからない)
この女、全世界へ配信を初めやがった――。
望代「ねえねえ。キミはどうして泣いているの?」
望代「大丈夫? なにか悲しい事があったの? どうかしたの? 大丈ブイ! ミラーホープちゃんが相談に乗ってあげるよ!」
望代「ミラーホープちゃんね。頼れるお姉ちゃんにゃのじゃよ?」
何故鏡望代はそんな酷い事を言えるのか?
それはもはや侮蔑や中傷ではなく尊敬の領域に達した。

千尋「コッ、が、あ……」
千尋「あああああああああああああああ!!!!」
遂にと言うべきか、床に泣き伏せてしまった。
望代「うりゅうん。かわいそうポヨ。事情はわからないけど、女の子の涙は胸がはち切れそうな思いプニ~」
新たに生まれる新しい仮説。鏡望代は多重人格かもしれない。そうじゃないとこんな非道な事、できるわけがない。
望代「この子、泥棒が入ったみたいで、すごく心が痛いポン」
望代「今投げ銭くれたら、ミラーホープちゃんが変わりに寄付してあげるポン」
望代「女の子の涙を幾らで買うか。こどおじ達の器量が試されるプン!」
望代「二十秒待つからいっぱい投げるプニよ。じゅうきゅー。じゅはっちー……」
恭介「……」
恭介(なんとかしろ)
斬(ボクもなんとかしてほしいよ……)
ああ、そうか。恭介も別棟だったか。
恭介(貴様の友人だろうが)
斬(うん。恭介もね)

望代「ぜろー。集まった金額の合計は……だかだかだかだかだか……だだーん! うおおお、31,200円!」
望代「まいどすー!」
千尋「ギえッ!」
トドメと言わんばかりに十円玉を投げつける。土下座するように泣き崩れる少女に対してだ。
望代「ん? 質問? おい。お前経験人数何人? 股開いた回数知りたいって。一万円入れたヤツだから答えろよブス」
望代「くふふ! こいつブスだから処女だし! あ、ちょっと待てよ。お前あれに似てるな」
望代「ブ○トス!」
恭介(後生だ。視界からその黒魔術師を消してくれ)
斬(……)

しおり