第一話『オレは竹原正明で、』3/3
◆【自室】
望代「スー。スー」
ベッドの上。腕の中で眠っているのは馴染みの女。
正明「……」
時計を見る。昼の11時。
一度気になると時計の秒針がやけに気になる。
今日って平日だっけ?
曜日感覚もわからないのもいつも通り。
あー、ジャンに怒られるな。あと何日休めたっけ?
正明「……」
まー……いっか。
望代「スー。スー」
正明「……ッハ」
いつまで寝てるんだよこのクソ女は。
ぺちぺちぺちぺちぺち。
望代「ん……」
正明「起きろ」
望代「あぁ~ん」
正明「やる気ねーな」
望代「チッ……おい。寝かせろよ。モチが5時に寝たばっかだし」
正明「6時間は寝てるだろ」
望代「死ねよ。16時間ぐらい寝かせろよ甲斐性なし」
正明「コアラかよ」
単位がぼちぼちヤバいのだが……まあ午後から行ってもあんまり変わんねーか。
正明「カラオケ行こうぜ」
望代「ん……珍しいな。なんだよ急に」
正明「レイナがアイドルっつーじゃん。本当に歌って踊れるのは誰なのかって証明したいわけよ」
望代「モチだし」
ぐぐぐ、と背伸びをする。
望代「んー、行くか」


