第十六話『上等なカレーに刺し身を乗せる暴挙』2/3
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
斬「いちごのバナナクレープでお願いします」
正明「タコス風ウインナークレープ10個。8個は持ち帰りで」
望代「一番高いの」
木葉「一番オススメ持ってきなさい」
斬「あと持ち帰り分キャンセルでお願いします」
店員「ご注文繰り返させて頂きます。いちごのバナナクレープ一つ。スペシャルBIGレジェンドクレープ一つ。黄金のチョコクレープ一つ。タコス風ウインナークレープ2個でよろしいでしょうか」
正明「それとタコス風ウインナークレープ8個持ち帰りで追加」
斬「あとタコス風ウインナークレープ8個持ち帰りキャンセルでお願いします」
店員「はい。かしこまりました」
そうして店員が去っていく。
外部の人間が除外された事で、仲良し4人グループが向き合う形が出来た。
△【イベントCG032・クレープ大戦争】
望代「……」
木葉「……」
さあ、第二章の幕開けである――!
斬「……」
斬「こ、木葉って普段どういう音楽聞いているの?」
さあボッチの四光院斬がまずは音楽ネタで話題を切り開いて行く!
木葉「そうね。最近はジャズが多いわ」
斬「へえ、素敵な……」
望代「だっせえええええええええええええ!!!」
木葉「……」
斬「……」
望代「くふふ、ジャズ? え、ウソ。は? ジャズってマジ? よりよってジャズかよ。うわー、センスゼロ。むしろマイナスだし。なにそれ、ちょっとオシャレな私、みたいな?」
望代「あーーーー、いるいるいる。酔ってる私。可愛い私。ジャズの私。はーーー、ジャズ子ね」
正明「……」
さて、店内禁煙だしタバコ行くか。
席を立った所で斬に腕を掴まれる。やめてくれよ巻き込まないでくれよ。てめえが巻いた種だろうが。
木葉「……そういうあんたは何聞くのよ」
望代「ほらほらほら、これ!」
望代「こうなったらモチが何言ってもだっせええええええってお返しする気。ほんと発想がガキ」
望代「見た目は子供! 中身も子供! お前は子供!」
望代「脳細胞と眉毛が足りてないし。あー、あと身長も! つーか何その眉毛。麻呂?」
望代「浅はか! 浅はかな顔! 浅はかなジャズ! その安そうな顔がそのまま言動に出てるし。ほんと浅はか!」
望代「でも眉毛は深いし」
木葉「ぐ……ッ!」
――勝てるわけがない。
煽りレベル世界ランカーの竹原正明であっても、煽り界三階級制覇ヘビー級チャンピオン鏡望代の前では一般人と大差がない。
木葉を常人とカテゴライズするのは抵抗があるが、それでも口でやり合う以上この女に軍配が上がる。
斬「も、モチはその、て、照れ隠ししているんだ」
望代「おデコ隠せよハゲ」
斬「……」
いよいよ止められなくなってきた。
望代「なあ麻呂葉? あれ、名前なんだっけこの外人。学園長ごっこしてるんだっけ?」
木葉「ねえ正明――私がこいつ殺すって言ったらどうなるの?」
正明「そりゃお前、世界人口が1減るだろ」
斬「木葉。あまり物騒な事は言ってはいけない」
望代「はあ? やんのか金髪。あれ、こいつ髪傷んでない? うわ、よく見たら毛先ボーボーだし。毎日鏡見てドライヤーあててる前髪ナルシスト少しは見習えよ」
正明「――ふっ!」
ノーモーションでライターを顔面に投げつけるがその直前で横からジャンがそれをキャッチする。
正明「チッ」
木葉「下手くそ」
望代「こいつセックスも超下手だし」
正明「今からモチ殴るのに邪魔だからジャンどっか行けよ」
斬「マサ。少しぐらい隠してくれ」
木葉「え、あんたセックス下手なの?」
正明「いや超絶上手いし。つーかその話題広げなくていいから」
望代「竹原乳首つねったらすぐイクし」
木葉「ド変態じゃないッ!?」
正明「風評被害もいい加減にしろよクソメンヘラ!」
斬「……まず、昼間から店内でそういった話題は良くない」
木葉「……」
ぎゅむ。
正明「痛って! 何すんだ金髪!」
木葉「え、イッたの?」
正明「どこにッ!?」
斬「二人は、前に付き合っていたんだ」
正明「――おいジャン」
会話に耐えかねたのか、普段開けない引き出しを斬は選択した。


